トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
1)できたことは意識的に褒め、
2)細かいことにはいちいち目くじらを立てず、
3)人としてやってはいけないこと(人を傷つけたり、物を壊したり)については、
きちんと叱る。
これは『発達教育』(発達協会)2016年6月号特集「障害を持つ子どもと非行、反抗」の中で、網走刑務所の医師である富田拓さんが書かれていたことです。
発達障害の子の子育ては、つくづく子育ての基本を教えてくれるなと思いました。
1)もちろん大事です。そして2)に「熱心」で3)がおろそかになってしまうのはかなり避けたいことですよね。
子育て雑誌の編集をしていた時代に、何組もの親子の撮影に立ち会ったことがあります。撮影ということで母親も緊張するわけですが、2)に熱心な親というのは、必ずいましたね。
「まあまあ、お母さん、落ち着いて」とこちら言いたくなるくらいに、目くじらを立てしまう。
椅子に座っている姿勢がなっていないとか(いや、それほどでもないですよ)、よそ見をしている(それも大した問題ではないです)とか。。。
母親のダメ出しで、その子らしさがどんどん刈り取られていくように気がして、残念な思いをしたことがあります。
そのお母さんの考える「ちゃんと」からズレるとすぐにダメ出しが入ってしまうわけですが、これ、他人の子なら、そう気にならないんじゃないでしょうかね。
自分の子だから気になるわけです。距離が近すぎるのかなあ。細かいこといい過ぎているなと思ったら、距離が近すぎるのかもと意識してみてはどうでしょうか。
むしろ、3)ですよね、小さいうちから教えておきたいのは。ここが曖昧だと思春期に入ったときに大変な思いをします。
富田さんは、自閉スペクトラム症の子には、情に訴えるよりも、問題のある行動のメリットとデメリットを箇条書きにして、デメリットの方が多いと教えることが有効と書いていました。
これにも、納得。よく言われる「相手の気持ちになって考えなさい」は、相手の心を読むのが苦手な子にとっては難しいことだと思います。
それから、「自分がされて嫌なことは人にしない」「自分がしてほしいことを人にする」というのも曖昧ですよね。
暗黙のルールがそこにはあるわけで、その暗黙のルールを理解できない子にとっては、ハードルが高いと思うのですが。
そもそも、これ、発達の特性なくても、わりと難しいですよ。
たとえば、自分が弱っているときに、いたわりの言葉をかけられるのが嫌な人もいれば、かけてほしい人もいます。それを、「自分もしてほしいから相手にもする」というのはやや押し付けがましくないかしらん。
本当は、それをするのはとても難しいのに、世間では、できてあたり前のように言われていること、他にもありそう。
トビラコ店主より
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