トビラコへようこそ！
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
女子よりも男子の方が発達障害が多いと言われています。
実際にデータでもそのようになっているのだとは思います。
でも、少なくともトビラコ店主のまわりには、発達の特性を抱えた女子たちの方が多いです。思春期、成人含めての話ですが。
編集者時代でも、お世話になったライターの方で、自他ともに認める発達障害の女性はいました。それも複数です。
余談ですが、トビラコ店主自身も特性があるように思います。注意力散漫と過集中を繰り返したりするのは、ま、個性だとしても、「脳波に異常あり」です。なので、脳の器質になんからの問題を抱えているのかもしれません。でも「そんな人は、結構いて、普通に生活しているから大丈夫」と医師に太鼓判（？）を押されて、今日に至っています。
だから、発達障害は男子だけが特別多いわけではないんじゃないかなあ、となんとなく感じていました。
ある時、トビラコがお世話になっている放課後デイ「ソラアル」さん主催の「発達障害の思春期女子」というようなタイトルの勉強会に出ました。
そこで語られたことは、うすうす感じていたことそのものでした。
「女子は、発達障害であっても目立たないから、問題にならないだけ」
まさに、それ。そう「目立たないだけ」。「隠れ発達障害」というのかな。
学校で目立たないと、先生は特に注意を払いません。学校にうまく適応しているとさえ思ってしまいます。
学習面で遅れがない、生活面でも特に問題になるようなことは見当たらない。となれば、適応していると思ってしまうのも無理からぬこと。
でも、そうではないんです。適応しているように見せることができているだけなんです。
過剰適応とでも言ったらいいのでしょうか。その場の空気は読めなくても、他の子に合わせることはできます。他の子が笑ったら、なぜ笑うのかわからなくても笑うことはできます（そうして、場違いに笑ってトラブルになった発達障害女子を知っていますが、この際、それは置いておきます）。
おもしろくもない雑談にのったフリ。クラスメイトと連れ立ってトイレに行く意味がわからなくても、一緒に行く（トビラコ店主は、それができずに、すごく責められたことがありますが、この際、それも置いておきます）。
で、何が言いたいのかといえば、過剰に適応する発達障害の女子は、疲労困憊するということです。ものすごく消耗するということです。
周りに合わせるためだけに、自分がしたくないことや、意味がよくわからないのにしていたら、それは疲れます。だから、過剰適応の発達障害女子には、周りに合わせなくてもいい、周りを気にしなくてもいい、自分らしくいられる時間や場が絶対に必要だということです。
ここで、話を終わりにしようと思って、ふと、お母さん方の中にもうっすらと（あるいは色濃く）特性をお持ちの方がいらっしゃるかもしれないことに気づきました。どうぞ、自分がほっとできる時間や場、趣味に没頭でもいいし、自分を取り戻すことを意識的にしてくださいね。子どもが小さければどこかに預けてでも、それをする必要があると思います。自分のメンテナンスお忘れなく。
トビラコ店主より
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