トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
「過剰適応」という言葉を最初に聞いたのは、10年くらい前です。
あるNPO法人を立ち上げた方からお聞きしました。
不登校であったり、学校の馴染めなかったりする子どもたちのための居場所づくりをしている方です。
今でこそ「居場所」という言葉は一般的になり、その背景とセットで語られるようになりました。その法人を立ち上げた20年前、すでに「居場所」のない子どもたちに気づいていたのは、すごいなと思いました。
で、その方から「過剰適応」という話を聞きました。
過剰適応の例として、優等生の万引き事件の話をしてくれました。学校の勉強がとてもよくできるし、親の言うこともとてもよく聞く子が万引きをして捕まったそうです。
聞いてみると、友達にそそのかされたというのです。それを断ることができなかったのは、そばにいる人のいうことを聞いてしまう「過剰適応」だったからだそうです。
この場合の「過剰適応」の使い方が、専門的に正しいのかどうかわかりません。でも、なんかわかるなあと思いました。そばにいる人のいうことを聞くから、親の言うことも良く聞くわけです。
その子が、その後、どうなったのかはわかりません。でも「過剰適応」から脱却しないと、同じことを繰り返すと思います。
こんな話も聞いたことがあります。
ママ友同士で、毎度、食べたくもない高いランチを食べ、おもしろくもない話に合わせているうちに、神経を病んでしまったという人がいました。彼女が住んでいたのは、いわゆるセレブを気取るママたちが集まる街。雑誌でも特集されるような街でした。
このままでは、壊れてしまうと感じた彼女は、気取りのない街に引っ越しました。そうして、回復したのでした。回復して、とても元気に仕事をしています。
彼女が病んでしまったのは、やはり「過剰適応」なのだと思います。
話がうんと飛びますが、ブラック企業の問題に詳しい今野晴貴さんに以前、話を聞いたことがあります。
「過剰適応」の人は、ブラック企業でいいように使われてしまうことが多いそうです。それはそうですよね。たとえ、理不尽な要求だったとしても、周りにいる人に合わせてしまうわけですから。
周りに過剰に合わせることで、自分らしくいられなくなります。自分の居場所がなくなります。
ああ、だから、あのNPO法人を立ち上げた人は、「居場所づくり」をしていたんだと、今頃になって、「過剰適応」と「居場所づくり」がカチッと繋がりました。
その方は、西野博之さんという方で、いまではこの世界の有名人です。NPO法「フリースペースたまりば」の理事であり「川崎子ども夢パーク」所長でもあります。夢パークは誰でもがくつろげて遊べる場。誰にも気兼ねしないでいられる場所です。
書くつもりはなかったのですが、書いていくうちに西野さんにたどり着いてしまいました。
トビラコ店主より
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