トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
「クラスメートの価値観に無理に自分を合わせることに膨大なエネルギーを使ってしまった。これはエネルギーの無駄遣い。本当ならもっと有意義なところに使うべきだったのに」
平岡禎之さんの『続 うちの火星人』(光文社)に、出てくる一文。発達凸凹さんでもある妻(ワッシーナ)が、ご自分の中学時代を振り返っての話です。
そうすることがなぜ楽しいのか、まったくわからないけど、クラスメートに合わせて楽しそうなふりをする。そして、ぐったり疲れる。この繰り返しだったそうです。
思春期は、まわりに合わせることができない自分を責めたり、自分の性格が悪いと思ったりしがちです。
でも、自分の特性を知って(自己理解)いたら、うまくかわしたり、自分を責めたりしないですむはずと、この本には書かれています。
あんなに無理して合わせることはなかったのだ、と気づいたワッシーナさんが掲げた家族のモットーは、
「できないことは、やらなくていい」。
お子さん全員が発達凸凹さんなので、このモットーは生きる上での指針にしてほしいとの願いが込められています。
やれることとやれないことがはっきりとわかれる発達凸凹。やれないことを無理にやろうとすると「気分障害」などの二次障害を起こすと、ワッシーナさんは心配しています。
先日から、この店先コーナーで触れてきた「過剰適応」の話そのものです。
「過剰」にまわりに合わせようとするために、本来の自分とはかけ離れたキャラクターを演じてしまう人もいるかもしれません。でも、これは、ボディーブローのように後になってきいてくると思うのです。
自分の特性を理解する「自己理解」は、思春期に自分を救うキーワードになるんじゃないかと思います。
無理に合わせないですむ術、できないことをうまくかわす術を身につけられるといいですよね。それは「孤立」するのではなく、友だちと一緒にいながらも「個」を持ち続ける知恵といえるかもしれません。
この本は、またきちんとご紹介しますね。
トビラコ店主より
ーーーーーーーーーーーーーーー
小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に、月1回の連載をしています。
ーーーーーーーーーーーーーー
ウェブサイト以外でも発信しています。
Facebookはこちらから(日々、なんか発信しています)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【香りお試し便のお知らせ】
tobiracoでは、発達障害の子のための「補完医療」として療育アロマを発売しています。
tobiracoの療育アロマって、どんな香りなの?
という方のためには「香りお試し便」(費用は切手代のみ)をお届けしています。
「香りお試し便」は、
専用の厚紙のスティック(試香紙)に「おだやか」と「きりり」の香りを染み込ませてお届けします。
ご希望の方は、返信用の封筒に82円切手を貼ってトビラコ宛にお送りください。
<返信用の封筒にお書きにいただくこと>
1)お届け先のご住所2)郵便番号3)お名前
82円切手が貼られていない場合は、お送りできませんのでご注意ください。
<宛先>
〒 145-0065
東京都大田区東雪谷1-12-1
Maison15 203
株式会社 tobiraco「香りお試し便」係
お申し込みいただいてから、ほぼ1週間以内にお届けできるようにいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)
ーーーーーーーーーーーーーーー