トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
夏休み、発達凸凹のあるお子さん(思春期前後)に、ぜひおすすめしたいのは『続 うちの火星人 〜全員発達障がいの家族から学ぶ、個性とともに生きる知恵〜』(光文社)です。
どうしても伝えたい、という強い願いのある人がそうであるように、著書の平岡さんもまたできる限り専門用語を使わずに書いています。
といって、表面的な浅いものではもちろんなく、専門家の知識に裏打ちされた内容です。
途中途中に、挟み込まれた作業療法士の解説がとてもわかりやすいのも、作業療法士の方も同じ思いだったのでしょうね。
平岡さんは、前書きに次のように書いています。
「〜この本では、小学校高学年なら、がんばればなんとか読みこなせるように、なるべくやさしい表現を使うように工夫したつもりです。そのため、可能なかぎり難しい専門用語は使わないようにしました。なぜなら、それくらいの年齢に達すれば、当事者のお子さんでも、本人の工夫次第で発達凸凹による生きにくさや、生活を送る上での困りごとを乗り越えることができると、ある資料で読んだからです」
発達凸凹さんは、おそらくこの先、たくさんの、それも「常識」では考えられない失敗をいっぱいするかもしれません。でも、失敗したとしても、その後の自分自身のフォローがきちんとできれば、どうということはないこともこの本は教えてくれます。
この本に出てくる失敗は破天荒。大事は約束ほど忘れてしまうという特性には、読んでるこちらもびっくり仰天しました。
なんと、婚約した次女が、突然、「あと20分で結納。向こうの家族が近くに来てるよ」と言い出します。「結納」といえば、大事な約束の筆頭に上がるほどですよね。
休日のくつろぎムードだった平岡家はパニックに陥ります。「結納」のために訪れた婚約者には、なんの用意もなくて、キウイフルーツ1個をお茶うけに出しました。
こういうことを深刻に受け止めてすぎてしまうと、どこまでも深刻になってしまいます。
その時は、パニックかもしれないけれども、笑い飛ばせるくらいの度量が平岡さんは持っていいて、ほかの家族の方も「まったくね〜」という感じです。
失敗はできればしないほうがいいのですが、失敗してもわりとなんとかなるもの、ということを思春期前後のお子さんが読み取ってくれるといいなと思います。
トビラコ店主より
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