お知らせ一覧

2019.08.04

トビラコへようこそ!
 
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 
 

電動車椅子に乗った男性が、そのコーヒーショップに入ってきたのは午後4時半ごろ。お店はそれほど混んでいなくて、カウンターに列もできていませんでした。

 
男性が車椅子に座ったまま注文するためには、カウンター越しにメニュー見上げなくてはなりません。店員さんと話すのも見上げます。下半身が不自由なだけでなく、話すのもやや不自由で聞き取りづらい口調ですが、「アイスコーヒーください」まではなんとか店員さんに伝わりました。
 
次に男性は、注文したアイスコーヒーのカップのサイズを聞かれました。S、M、L。何回か聞き直した店員さん、「エムサイズですね」と確認しました。
 
うん? トビラコ店主の耳には「エル」と聞こえんだけどなあ。でも確証が持てなかったので黙っていました。
 
後から、思ったのですが、店員さんはメニューを見せて、指差してもらえばよかったかもしれませんね。
 
アイスコーヒーのカップのサイズは小さなことかもしれません。でも、男性はこうした小さな自分の望みを伝えるのにも毎回苦労して、ときに聞き違えられることが日常になっているのかもしれない(本当はLサイズだけど、ま、Mで我慢しよう、というように)、と余計なことまで考えてしまいました。
 
男性とは、実はコーヒーショップに入る前に、同じビルの上階にある障害者が通う口腔センターで一緒でした。口腔センターの受付の人は、この男性と冗談を言い合っていました。慣れているから、やりとりができるわけです。聞き取りづらいといっても、慣れてくると聞きとれるものなんですね。
 
受付の人は、診察日を予約するときには、卓上カレンダーを指差しながら、男性に確認していました。これなら男性もストレスなく伝えることができます。受付の人も聞き違えることがありません。
 
そもそも、口腔センターの受付カウンターの一部は車椅子の人の高さに合わせています。だから受付の人と車椅子の人が同じ目の高さで話せます。カウンターをはさんでカレンダーを見ながらのやりとりもしやすい高さです。
 
もし、コーヒーショップのカウンターの一部が、車椅子仕様になっていれば、店員さんはメニューを差し出しやすくなります。何回も聞き直す必要もなくなります。そういう目でまわりを見ると、車椅子の人の来店を想定していない設計の店が多いですよね。

 
 
 
 

トビラコ店主より

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