トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
発達障害の原因が残留農薬と言い出す人がいて、ちょっと気になっていました。
ここでいう「残留農薬」というのは、除草剤。問題になっているのは、除草剤「ラウンドアップ」の主成分である「グリホサート」。
グリホサートは、神経毒性があり、それが発達障害の原因だという人たちがあらわれました。
こうした「悪いニュース」は、その真偽のほどはさておき、あっという間に広がります。だからこそ、落ち着いて「悪いニュース」の出どころを確かめてみる必要があるわけですが、いったいどうやって?
と思っていたところに、出典が明らかにされていて安心して読むことができるブログを見つけました。
発達障害には、ちょこっと触れている箇所がありますが、メインは発達障害ではありません。ただ、発達障害の原因とされている神経毒性が認められないので、残留農薬=発達障害の原因説ではないということが容易にわかります。
そもそも、発達障害を長年、研究してきた人たちで、神経毒性だとか、残留農薬原因説を説く人を知りません。たいていは、発達障害に関しては門外漢だったりします。
グリホサートの危険性についての論文を書いた二人も、医学のこの方面では門外漢(ひとりは研究者・コンサルタント、もう一人は人工知能の専門家だそうです)。ほとんどが、他人の研究の引用を関連づけたものなので、まともな科学者や学会は相手にしていないということがわかりました。
【擬似科学のウラ】除草剤ラウンドアップ(グリホサート)批判の裏側を調べてみた
読むのに時間(30分以上)がかかるので、お時間のない方には、専門家がどのようにこの論文を受け止めているのかだけをお伝えしておきます。
●科学者から
二人の論文は他人の研究で関連づけたもの。「外因性記号論的エントロピー」って仮説は科学のどこにもない単語だボケ!(このブログを書いた人の意訳です!)
●パリ第6大学教授
フランソワ・オランド(雨男の元フランス大統領)の支持率は、テレビ的には雨模様と相関するわけだろ?ってことは週末の雨や傘を禁止すりゃいいわけさ!hahaha(意訳) って感じで二人の論文のこじつけっぷりを揶揄。
●フランス国立保健医学研究所の疫学者で農業被害の専門家
もし彼らの論文を「タスマニアの切手消費の増加」や「タジキスタンのネット接続数の増加」に置き換えたとしたって、きっと同じ結論に辿り着くだろうよ!
<日本の公式な見解>
2017年、日本内閣府食品安全委員会は、「神経毒性、発ガン性、繁殖能に対する影響、催奇形性および遺伝性毒性は認められなかった」と発表しています。
ネットでも、いろいろな論文や専門誌に掲載された記事が上がっていますが、それがいつ発表されたものなのかも注視した方が良さそうです。10年以上も前ものだったりすると、そのテーマの議論そのものがズレてしまっていたりするのは、時折見かけます。
トビラコ店主より
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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に、月1回の連載をしています。
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ご希望の方は、返信用の封筒に82円切手を貼ってトビラコ宛にお送りください。
<返信用の封筒にお書きにいただくこと>
1)お届け先のご住所2)郵便番号3)お名前
82円切手が貼られていない場合は、お送りできませんのでご注意ください。
<宛先>
〒 145-0065
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Maison15 203
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お申し込みいただいてから、ほぼ1週間以内にお届けできるようにいたします。
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)
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