トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
昨日は「トーキングゲーム セミナー&ワークショップ」の日でした。
ゲーム考案者の安部博志先生(創価大学教育学部准教授)のお話を何回かに分けて、お伝えしたいと思います。
まずは改めてトーキングゲームのご紹介を。
トーキングゲームは、質問カードから一枚引いて、そこに書かれている質問に答えます。周りの人は、その答えをだまって聴くだけ。傾聴と自己開示のゲームです。
安部博志先生が筑波大学附属大塚特別支援学校の教諭時代に、発達障害の18歳の青年のために作ったのが始まり。彼は、IQ136、アスペルガー+ADHD。勉強はできても、まわりとうまくやっていくことができず、自暴自棄な生活を送っていました。母親が心配して安部先生に相談したのでした。
2時間の面談で「ボクは、この世に存在する価値のない人間だから」を7回も発するほど、自尊感情の低い青年だったそうです。
彼のために、用意されたいくつかの支援プログラムの中で、唯一自分からやりたいと言ったのが「トーキングゲーム」でした。
安部先生は、2年半、彼とトーキングゲームをしたといいます。
安部先生の、こんなことまで人に話してもいいのという失敗談を聞きながら、彼も少しずつ心を開いて話せるようになりました。
心開いて話したのは、教師や親への憎しみや怒り。ネガティブなことばかりです。それまで募った思いが堰を切ったように出てきました。そして、自分の思いを出し切ったあとに、次の言葉を発しました。
「でも、あの時は先生や親も大変だっただろうね」と。
どんな話でも、聞いてもらえるという安心感があったからこそ、彼は話すことができました。そして、聞いてもらえるということが、自己肯定感となりました。
自分を肯定できるようになって、初めて相手のことも見えてきました。
発達検査やIQの検査ではわからないこと。それは、その子が何を考えているかです、と安部先生。
トーキングゲームがその助けになります。
トーキングゲームが生まれた背景を簡単に書くつもりが長くなってしまいました。また、明日も安部先生のお話の続きをここに書きます。とてもいいお話だったので、自分用のメモでもあります。
トビラコ店主より
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