トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
数は少ないけど、それを必要としている人が確実にいる。
こういう商品ってあります。
ネット通販のお店を立ち上げて初めて気づいたのは、世間に出回っている商品のほとんどが大量生産されているということです。あたりまえなんですが、あたりまえすぎて気づきませんでした。
量産が前提だから、少ないロットだと製作所や工場から相手にしてもらえません。ロットというのは、1回に発注する量のことです。
トビラコでお願いしている会社は、ロットが少なくても作ってくれます。それでも、1000単位です。1000とか3000とか。これは世間ではかなり特殊な小ロットです。
で、もっと少ないロットで作っている商品がトビラコにはあります。
「3キロの安心ひざかけ」です。
必要としている人は確実にいますが、その数はかなり少ないです。だから、量産の必要がありません。
量産の必要がない商品は、大量出荷しないのでスピードが求められるということはありません。
こういう商品の製作は、時間はかかるけど丁寧につくることができる就労支援施設に向いているのではないかと思います。
「3キロの安心ひざかけ」は、知的障害のある方が利用している就労施設で作っていただいています。とてもこじんまりとした5、6人の施設です。
手作りの仕事に長けている施設長のYさんが、利用者の方達を実にうまく支援して、完成度の高いものに仕上げて販売しています。
福祉施設のバザーでありがちな、「障害者が作ったから買ってください」という甘えは一切ありません。
例えば、ミシン目が曲がっていたら、やり直しをさせるそうです。やり直しをしなければならない理由も、ちゃんと利用者に説明します。
そうして、できあがった完成度の高い商品。買った人に喜ばれて、口コミで広がります。そして注文がまたきます。「障害のある人が作っているから」ではなく、商品がいいから注文がくるんです。だから、作っている人たちが誇りをもてます。Yさんは、この方達を「職人軍団」と呼んでいます。
「3キロの安心ひざかけ」を障害者施設で作っていることはあまり触れていません。そこを売りにしたくないからです。商品力を見てほしい。そこで勝負したいんです。
「3キロの安心ひざかけ」の発売をツイッターでアップしたところ、ハズりました。1700RT。700いいね、されたと思います。「職人軍団」は、それを見て皆で喜んだそうです。
「障害者が作ったものだから」ではなく、商品に魅力があったから話題になりました。「障害者が作ったから買ってください」と販売されて喜ぶ「障害者」っているんでしょうか。
自分たちが作ったものが役に立っている、喜んでもらっている。そう思えることで働く意欲が湧くと思うのです。そういう環境づくりをしてこその支援です。
Yさんが目指している支援ってこういうことなんだ、つくづくすごい支援者だと思いました。
トビラコ店主より
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<返信用の封筒にお書きにいただくこと>
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