トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
次のうちで、間違っているのはどれでしょう?
1)軽度発達障害は、軽い障害である。
2)知的障害を伴う自閉症は、発達障害に含まれない。
3)広汎性発達障害、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(AD/HD)だけが発達障害だ。
これ、全部間違いです。
厚生労働省 国立障害者リハビリテーションセンターのホームページに掲載されていました。
とてもわかりやすく書かれているので、ちょっとのぞいてみてください。
1)の「軽度」は、「障害が軽い」と思っている人が意外と多いような気がします。
「知的障害が軽度」という意味で「軽度発達障害」と呼ばれていたようですね。でも、知的な遅れがそれほどなくても、別の面での困難が重いという場合もあります。
むしろ、知的な遅れがないからこそ、そして周囲も「知的な遅れがないのに」という目で見るからこそ、困難の度合いが増すことだってあります。
自閉症の研究では、日本のはるか先をいくアメリカの精神医学会では、すでに「発達障害」という言葉は使いません。「神経発達症」です。なので、軽度発達障害という言葉も当然ありません。
文部科学省は、平成19年3月より「軽度発達障害」という言葉を使わないよう通達を出していることも、このホームページで知りました。
2)も、今でも「知的障害」を伴わないのが発達障害と思っている人がいます。でも、知的障害があるかないかで分けるのはあまり意味がありません。それよりは生活する上での困難度をみるのが最近の流れ。アメリカの精神医学会などは、随分前から発達障害(とは呼ばないで神経発達症ですが)の中に「知的能力症」などとして、いわゆる知的障害を含めています。
3)も、やはりまだまだ、この4種類と思っている人が多いですよね。トビラコ店主もそう思っていました。でも違うんです。トゥレット症候群や吃音症も発達障害に含まれます。発達障害支援法では、「その他の障害」に含まれるようです。
支援法の誤解というところでは、
有名な訓練法を取り入れれば、それだけで治る。
というものが挙げられています。これも誤解されやすいですよね。有名かどうかよりも、わが子にあっているかどうか、ここが大事です。
国立障害者リハビリテーションセンターのホームページから、ほんの一例だけをご紹介しました。そのほか、年齢別にぶつかるであろう困りごと、解決策の例、全国の相談窓口、医療の相談窓口など、きめ細かくコンパクトにまとまっています。
いま、発達障害の情報は溢れています。玉石混合です。お金を出したからといって特別な情報が入手できるわけではありません。国が提供している最新の情報をチェックしておくだけでも、変な情報に惑わされずにすむのではないかと思います。
トビラコ店主より
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