トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
千葉県の大停電は、予想を超えた被害となっています。
被災されている方には心よりお見舞い申し上げます。
このような緊急事態が発生すると、障害を抱えたお子さんのいるご家庭はどのように対応しているのか、とても気になります。
「障害を抱え特別な支援が必要な子供と、その家族のための緊急時対応準備マニュアル」
は、マサチューセッツ医科大学で作成された、じつに行き届いたマニュアルです。独立行政法人国立国際医療センターで翻訳され日本に紹介されています。
このマニュアルで、強調されているのは以下のことです。
「緊急時の対応はそれぞれの状態にあわせてオーダーメイドであるべき。そのためには当事者とその家族が自分たちの事を支援者にきちんと伝えられる事が大事であり、その責任を当事者がしっかり持つべきである」
「支援者は障害それぞれに対応するるのではなく、様々なニーズがある事を知って、その人ごとに対応すべき」
マニュアルでありながらも、オーダーメイドの支援が大事ということが書かれています。
オーダーメイドの支援を受けるためには、救急隊員、避難所の職員、ボランディアの人たちと子どもに関する情報を共有しなくてはなりません。
ちょっと長いのですが、チェックリストだけでもプリントアウトして作成してみると、災害時に役立つのではないかと思います。チェックリストは、次の3種類です。
1)救急情報フォーム 子どもに関する必要不可欠な情報
2)緊急時の手助け・支援チェックリスト
3)医療情報フォーム
このマニュアルに、「エレベーターストーリー」を考えましょう、というアドバイスもあります。エレベーターに同乗した相手に、数分間で大切な事をシンプルに伝えられるようにしておきましょう、という意味です。いかにもアメリカらしい表現ですが、これも大事だと思いました。
あなたなら、見知らぬ相手にお子さんの特性をどのように伝えますか?
マニュアルでは次のような例が挙げられています。
・この子はビルという名の13歳の息子です。私は母親のエレンです。近所に電力がありません。ビルは慢性の呼吸疾患があります。そのため避難所にいけるようになるまでの間、酸素機器を使用するのに電源が必要です。
・娘のエラインは自閉症です。火災警報器が鳴っていたらビルから離れることができません。
などなど。短時間で、子どもの名前、子どもとの関係、子どもの特性、必要なことは何かを伝えています。
まだたくさん例があります。ここもお読みになるといいと思います。
全く知らない相手に、我が子を託して、その場を離れなくてはならないことがあるかもしれません。
また、子どもへの災害の伝え方として、できるだけ正確に、そしてテレビやメディアの情報は最小限に、過大な情報に踊らされないように、とも書かれています。親の不安や恐怖が子供にそのまま伝わるということです。
1冊の本を読むくらいに長いのですが、読む価値は十分にあります。
トビラコ店主より
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