トビラコへようこそ！
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
「ほめる子育て」は子育て雑誌の定番です。
トビラコ店主も編集者時代に特集を組みましたが、
「ほめる」というのは、とても難しいなとずっと感じていました。
ほめられるから、それをする。ほめられないと、それをしない。
というふうになりかねないですよね。
親も、子どもに何かをさせるためにほめる、となってしまうかもしれません。
子ども自身も、本当に自分がやりたいことなのか、ほめられたいからやるのか、わからなくなってしまうかも。
そんなことを思っていたら、「共感」するのがいいんですよ、という汐見稔幸さんの言葉に納得。専門家向けに書かれていますが、親でも十分に通用する話です。
「へえ、おもしろいことやってるね」
「どうやって考えたの」
とか、そんなふうな感じです。
ほめてはダメ、ということではないんです。ほめたくなったらほめていいんだけど、それが子どもに何かをさせるために、ほめるのはちょっと違うんじゃないんですか、ということです。
自主保育の草分け「りんごの木」の創設者、柴田愛子さんも無理にほめることはないんじゃないか派。
子どもが手伝ってくれて、助かったなら、素直に「助かった！」と言えばいいのよ、とよくおっしゃっていました。「うれしかった」でもいいしね、と。
雨が降っていて洗濯物を子どもがとりこんでくれていたとします。
洗濯物が心配で早足で家に帰ったところ、とりこんであったことがわかると、
まずは思うのは「わ、濡れないですんで助かった」ですよね。
だけど、洗濯物がそソファにめちゃくちゃに置かれていたりすると、そのことでつい文句を言ったりするかもしれません。柴田愛子さんは、それが「よけい」なのよ、まず最初に思った「助かった」をそのまま素直に口にすればいいわけよ、と教えてくれてこれもなるほどと思いました。
「助かった」というのは、いい言葉ですよね。
「あなたがいてくれてよかった」にもつながる言葉じゃないでしょうか。
無理にほめなくていい、と思えるだけで気がラクになりませんか。
トビラコ店主より
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