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2019.11.17

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜

 

自閉症児は、相手の視点に立って、見ることが苦手で、これは「心の理論」というものが育っていないからだといわれています。
 
「心の理論」で有名なのは「サリーとアン」の話です。
 
ウキペディアに出ていたので、そのまま引き写します。

1 サリーとアンが、部屋で一緒に遊んでいる。
2 サリーはボールを、かごの中に入れて部屋を出て行く。
3 サリーがいない間に、アンがボールを別の箱の中に移す。
4 サリーが部屋に戻ってくる。
 
引用終わり。

で、サリーが部屋に戻ったときに、ボールを探すのは「かごの中」と「箱の中」のどちらでしょうか?という質問です。

解説するのも野暮ですが、サリーはアンがボールを箱に入れているところを見ていません。ボールはかごに入ったままだと思っているので、部屋に戻って「かごの中を見る」が正解です。これは、「サリーの立場」に立った見方ができるから、そう答えられるわけです。でも、心の理論の発達が遅れていると、サリーの視点が持てずに「箱」と答えてしまいます。
 
だいたい4歳〜7歳くらいを境に正答率がぐんとあがるそうです。でも、自閉症の子は、5歳くらいでも正解できない子が多いのだとか。
 
で、話は「きもち・つたえる・ボード」になるのですが、うちわ型のボードの表と裏に違うコトバとイラストが描かれています。たとえば、「いいね!」の反対面は「なるほど〜」です。
自分の側には「なるほど〜」が見えているけど、相手の目には「いいね!」が見えています。相手の視点に立って見ることを意識してほしい、という意図があります。
 
相手の視点に立って考えることを、専門的には「他者理解」といいます。ボードの裏表を変えたのも「きもち・つたえる・ボード」の開発者である佐藤義竹先生のちょっとした仕掛け。トレーニングではなく、こんな風に楽しみながらだといいですよね。


 
 
 

トビラコ店主より

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