トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
自閉症児は、相手の視点に立って、見ることが苦手で、これは「心の理論」というものが育っていないからだといわれています。
「心の理論」で有名なのは「サリーとアン」の話です。
ウキペディアに出ていたので、そのまま引き写します。
1 サリーとアンが、部屋で一緒に遊んでいる。
2 サリーはボールを、かごの中に入れて部屋を出て行く。
3 サリーがいない間に、アンがボールを別の箱の中に移す。
4 サリーが部屋に戻ってくる。
引用終わり。
で、サリーが部屋に戻ったときに、ボールを探すのは「かごの中」と「箱の中」のどちらでしょうか?という質問です。
解説するのも野暮ですが、サリーはアンがボールを箱に入れているところを見ていません。ボールはかごに入ったままだと思っているので、部屋に戻って「かごの中を見る」が正解です。これは、「サリーの立場」に立った見方ができるから、そう答えられるわけです。でも、心の理論の発達が遅れていると、サリーの視点が持てずに「箱」と答えてしまいます。
だいたい4歳〜7歳くらいを境に正答率がぐんとあがるそうです。でも、自閉症の子は、5歳くらいでも正解できない子が多いのだとか。
で、話は「きもち・つたえる・ボード」になるのですが、うちわ型のボードの表と裏に違うコトバとイラストが描かれています。たとえば、「いいね!」の反対面は「なるほど〜」です。
自分の側には「なるほど〜」が見えているけど、相手の目には「いいね!」が見えています。相手の視点に立って見ることを意識してほしい、という意図があります。
相手の視点に立って考えることを、専門的には「他者理解」といいます。ボードの裏表を変えたのも「きもち・つたえる・ボード」の開発者である佐藤義竹先生のちょっとした仕掛け。トレーニングではなく、こんな風に楽しみながらだといいですよね。
トビラコ店主より
ーーーーーーーーーーーーーーー
小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に、月1回の連載をしています。
ーーーーーーーーーーーーーー
ウェブサイト以外でも発信しています。
Facebookはこちらから(日々、なんか発信しています)
LINE@はこちらから。イベントのお知らせなどもしております。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【香りお試し便のお知らせ】
tobiracoでは、発達障害の子のための「補完医療」として療育アロマを発売しています。
tobiracoの療育アロマって、どんな香りなの?
という方のためには「香りお試し便」(費用は切手代のみ)をお届けしています。
「香りお試し便」は、
専用の厚紙のスティック(試香紙)に「おだやか」と「きりり」の香りを染み込ませてお届けします。
ご希望の方は、返信用の封筒に84円切手を貼ってトビラコ宛にお送りください。
<返信用の封筒にお書きにいただくこと>
1)お届け先のご住所2)郵便番号3)お名前
84円切手が貼られていない場合は、お送りできませんのでご注意ください。
<宛先>
〒 145-0065
東京都大田区東雪谷1-12-1
Maison15 203
株式会社 tobiraco「香りお試し便」係
お申し込みいただいてから、ほぼ1週間以内にお届けできるようにいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー