トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
いわゆるきょうだい児(障害のあるきょうだいがいる、障害のない子)なんだけど、岸田奈美さんの突き抜け感は、どこからきているのかと思っていました。
noteに執筆した「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」を読んで、ようやくわかった。お母さんのひろ実さんの影響がすごく大きかったんですね。
親としては、どの子もかわいいけど、障害のある子の方にどうしても手をかけてしまいます。奈美さんがそのことで一度だけ不満をぶつけたそうです。
ここで、親がどう対応するかは、結構大事ですよね。
「あなたは、我慢しなさい」と言ってつきはなされてしまうとちょっとつらいものがあります。
でも、母親のひろ実さんは、
「ゴメンね。ママはな、奈美ちゃんが良太を守れるように、しっかりしてほしくて、叱っててん。でも、それが奈美ちゃんを寂しくさせてたんやね。ゴメン」
と言って、奈美さんを抱きしめました。その後もことあるごとに「大好き」と抱きしめたとのこと。
なんて、素敵なお母さんでしょう。子どもに謝ったのもいいですよね。
「弟を守れるようにしっかりしてほしくて」という自分の気持ちもちゃんと伝えています。
そして、
「人を大切にできるのは、人から大切にされた人だけやねんな」と、母はしみじみ言った。
というところも、ぐっときました。
トビラコ店主もきょうだい児です。きょうだい児についてあれこれ語られている本があるのも知っています。でも、岸田さんのお母さんのストレートさが、一番しっくりきました。
生まれた順番を変えられないように、障害のあるきょうだいがいることも変えられません。誰のせいでもありません。親が障害のない子に負い目を感じる必要なんて全然ないし、ひろ実さんのように「弟を守れるようにしっかりしてほしい」と思うのは当然だと思うんですよね。
きょうだいを守るというのは、きょうだい児とってはごく自然なことです。そのことは不幸でもなんでもなくて、それが不幸と思う親に育てられる方が不幸です。
きょうだい児は、きょうだいのことを(できる範囲で)あれこれ世話しながら生きていくと、それが、いつのまにか自分自身の成長の糧にもなっていくんですが、この言い方も難しいですよね。きょうだいのために「犠牲」になると、とられかねないんで。
もし、障害のあるきょうだいがいることで、結婚に差し障りがでるのなら、そんなことをいう人と結婚してもうまくはいかないでしょう。障害のあるなしを問題にした時点で、その人の人としての器が見えてきます。むしろそんな人とは結婚しなくてすんだわけで、障害のあるきょうだいは「お守り」ともいえるかもしれませんよ。
トビラコ店主より
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