トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
「地球を破壊したい」とか「人類を滅亡させたい」とか。
「トーキングゲーム」の質問カードの答えに意表をつかれました。答えていたのは高学年の男子。え? そういう答えもありなんだ。
どんな答えであっても、聴いている側は、質問したり、よけいなことを言ったりしないのがルール。だから、好きなことを言ってもいいのですが、この過激な言葉には思わず何か言いたくなるかもしれません。
でも、支援員さんは、むしろそれを楽しむふうでした。だから、子どもも好きなことを言えたんですね。日頃の鬱屈した思いを爆発させていたのかもしれません。
これまで見せていただいた「トーキングゲーム」では、思わず笑ってしまう答えだったり、へ〜、そういう答えもあるんだね、という驚きだったりしました。でも、そのどれもが、過激というのではなく、大人を安心させるものばかりだったかもしれません。子どもも、大人に気に入られらようとして答えているわけでは、もちろんないんでしょうが。
考えてみれば、思春期あたりの男の子の頭の中はかなり「過激」が渦巻いていると思うんですよね。そもそも、「トーキングゲーム」は、ある過激な言動をくり返していた発達障害の男子のために生まれました。
彼は、IQは抜群に高いけど、コミュニケーションに問題があって、学校生活もうまくいかずに自暴自棄になっていました。荒れた生活を送る息子を心配した母親が、筑波大学附属大塚特別支援学校の安部博志先生(当時)に相談したのが始まりです。
安部先生は、彼とコミュニケーションをとるために「トーキングゲーム」を手作りしました。最初のうちは「トーキングゲーム」を前に、こんなものに答えるのかといふうだったそうです。
でも、何度かやりとりしていくうちに、ほかのプログラムには目もくれず、彼は毎回「先生、これやろう」と、自分からトーキングゲームをもってくるようになりました。
彼は、だんだんと話すようになるに連れて、教師や親への憎しみの言葉が、次々に出てきたといいます。もし、その時に、安部先生が「そんなこと言うものではない」と止めていたら、彼はトーキングゲームはやらなかったでしょう。自分の気持ちを吐き出す場も失っていたかもしれません。
吐き出すだけ吐き出した彼は、その後、「でも、先生や親も(自分とつきあうのは)大変だった思う」と、言えるまでになったそうです。
どんなことを思っても、それは自由です。「思うな」ということは誰にもできません。だから、もし、トーキングゲーム で過激な答えであっても咎(とが)めないでほしいと思います。黙って聴くのがルールですから。
トビラコ店主より
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