トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
授業でみんなでワイワイとおやつづくりをしていると、「もっと勉強させてください」と保護者から言われることがあります(苦笑)。特別支援学校の先生から聞いた話です。
勉強というと机に向かって教科書読んだり、ドリルに取り組んだりする姿を思い浮かべてしまうんでしょうね。いわゆる座学です。でも、実際に生活する上で、役立つのはおやつづくりで培われたものだったりすることがあります。
よく放課後等デイなどでは、次のような手順でおやつづくりをしているところがあります(全部ではないでしょうが)。やることを書き出してみます。
1)食べたいおやつのメニューをみんなで出し合って、多数決で決める。
→意思表明、必ずしも自分の思い通りのおやつでなくても、譲る
2)材料を書き出す。
→おやつを作るために必要な材料を考えたり、調べたり、聞いたりする。分量も考える。
3)材料の買い出しにスーパーへ。
→売り場ごとのカテゴリーを学ぶ。乳製品のコーナーに、チーズ、牛乳、ヨーグルトがあるなど。
→お金の計算。
4)協働作業。
→自分の役割、相手の役割を決めて、遂行する。失敗のカバーも。
→手先を使う。
→材料を測りながら、量感が身につく。
5)できあがったものを分かち合って食べる。
→等分に分ける。
→達成感。
ざっくりと書き上げただけですが、生活体験から学べることって結構あります。「体験はすべて学びの機会」ともいえるかも。
それでも、座学というなら、昔、聞いたこんな話を。算数で次のような問題が出ました。
問題:赤ちゃんをカゴに乗せて体重を測ったところ、3500 グラムでした。カゴの重さは500グラムです。赤ちゃんの体重は何キログラムですか?
30キログラム、と答えた子が何人もいたそうです。
「グラム」と「キログラム」の両方が出てくるところがポイントで単位の換算ができるかどうかを問うています。仮に単位の換算ができなかったとしても、赤ちゃんの体重が30キログラムというのはおかしい、と思えるかどうかです。
これが小麦粉だったとしてもいいのですが、小麦粉1000グラム(1キログラム)と100グラムでは、量感がまったく違います。
こうしたことは、生活体験がある子にとってはイメージしやすいのですが、それが全くないと、単なる数字の計算だけに終わってしまうんですよね。天秤にキャラクターを乗せて測る遊びもありますが、でもやはり実物にはかないません。
冬休みは、お子さんたちとおやつづくりをしてみてはいかがでしょうか、ということをおすすめしたくて、長く書いてしまいました。
トビラコ店主より
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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に記事を書いていました。
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