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2020.01.10

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜

 

「感覚過敏とは闘わない」(『発達障害の子のためのすごい道具』の著者、安部博志先生の教え)が正解であることが脳科学でも証明されているんですね。
 
発達障害ニュース(たーとるうぃず)の「感覚過敏の自閉症の子の感覚に『慣れ』ることがない 研究結果」を読んでいたら、それを裏付ける話が書かれていました。
 
感覚情報を処理する脳の領域というのがあって、同じような刺激が続くとその領域の反応は小さくなるそうです。いわゆる慣れですね。毎回、同じように反応していたら疲れてしまいます。
 
感覚過敏の自閉症の子とそうでない子に、同じ刺激を与えて続けて、この脳の領域を調べたところ、感覚過敏の自閉症の子は感覚情報を処理する脳の領域の反応は変わらなかったそうです。慣れないわけです。なので、脳が疲れやすくなってしまいます。
 

この発達障害ニュースで知ったのですが、「暴露療法」というのがあるのだそうです。自閉症の子が苦手とする刺激のレベルをあげて慣れさせようという療法。ですが、今回の研究結果で、この「暴露療法」に効果がないことがわかりました。わかってよかったですよね。
 
慣れさせるのではなく、苦手な感覚をカバーする方法を考えたほうがいいです。チクチクした肌触りが苦手なら、やわらかなものにするとか。下着のタグが首に当たるのがダメなら、タグをとるとか。聴覚過敏ならイヤーマフやノイズキャンセラーという強い味方あります。座る席によって音が気になる場合は、席を変えてもらう方法をとってもいいですし。
 
ただ、聴覚過敏の場合は、年齢とともに変わる場合もあるようです。
 
以前、こちらで、聴覚過敏でジェットタオルが使えない自閉症の子の母親、立石美律子さんのコラムをご紹介したことがあります。
 
療育はほどほどに!? 聴覚過敏でジェットタオル拒否の息子。17歳になった今を振り返る、療育のありかた
 
小さい時にあんなに怖がったジェットタオルを、17歳になったら、どうということなく使っているのです。だから無理に慣れさせることに意味がないということです。意味がないどころか、弊害すらあるとコラムに登場する医師は、慣れさせる療育に怒っていましたね。
 
感覚は本人しかわかりません。だから「このくらいの刺激、大丈夫」ということはいえないわけです。大丈夫なのは、あなたであって、その子は大丈夫じゃないわけです。
 
 

トビラコ店主より

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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に記事を書いていました。
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