トビラコへようこそ！
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
入学前というと、ランドセルや新しい学用品というモノの用意だけに目がいきがちです。
でも、見通しを立てずらい子の場合、モノを用意したら必ずそれを使えるようにしておくといいと思います。
ランドセルを実際に開け閉めして教科書やノートを出し入れしてみる。筆箱に鉛筆や消しゴムを入れて使ってみる。ノートに何か書いてみる。
こうしたことを実際にやってみると、意外な課題も見えてきます。
たとえば、ランドセルの開け閉めのフックが意外と難しいかもしれません。あるいは、ノートに書くときに紙をうまく手で押さえることが難しいということもあるでしょう。消しゴムで上手に消すことができない、という子は多いです。これは消しゴムに問題があることが多いんですけどね。
訓練というのではなくて、「学校ごっこ」というような遊び感覚で、やってみるといいのではないでしょうか。訓練だと、なんだか学校への不安が増してしまいそうですよね。
使いやすい文房具としておすすめは、鉛筆ならトンボ鉛筆の「おけいこ鉛筆セット６B」です。軸が太くて三角形。持ちやすい形です。６Bというと濃すぎると思われるかもしれませんが、力を入れなくてもくっきりとした文字を書くことができます。
消しゴムは、トンボ鉛筆の薄型消しゴム「モノスマート」がおすすめです。薄いので１行だけ、１マスだけ、漢字の一部分だけ消すのに向いています。大きな消しゴム、分厚い消しゴムは、力加減が難しいうえ、消したくないところまで消えたり、紙全体をグチャグチャにしたりしてしまいます。すごくストレスフルです。
新しい環境で、新しいものを「安心して使える」ようにすることもまた、大切な準備ではないでしょうか。
この話は、自閉症スペクトラムの娘さんのお母さんから「入学前にしておけばよかったこと」としてお聞きしました。まだ、続編がまだまだあるのでまたお伝えしていきますね。
トビラコ店主より
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小学館の子育てサイトHugKum（はぐくむ）に記事を書いていました。
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