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〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
わきあがる感情に「いい」も「悪い」もないということをある先生に教えられて目からウロコでした。でも、否定的な感情をそのままにしておいていいのでしょうか。
その答えが、『発達教育』の最新号(2020年4月号)に出ていました。
「注意の働きとマインドフルネス」という、長い特集です。今井正司さん(名古屋学芸大学・早稲田大学応用脳科学研究所)が執筆されています。
マインドフルネスとは、「今ここに注意を意図的に向けること」ということだそうです。
マインドフルネスの状態になるためのポイントは、次の3つとのこと。
1)気づき。他のことに気を取られていて、今ここに集中していない状態に気づく。
2)優しく観察する。自分のいまの感情を優しく観察する。
3)注意のコントロール。今は、これに集中しようと意識する。
もちろん、子どもはこの通りにはできないので、特集ではいろいろな方法を提言しています。
私が、注目したのは、2)優しく観察する。
自分の嫌な感情や思考を否定したり、押さえつけたり消し去ろうとせずに、そしてそれらの感情に巻き込まれずに距離を取りながら「優しく観察する」ということを、今井さんは説いています。
今の時期、とてもざわついていて、みんな不安を抱えています。不安になって当然です。無理に元気に振舞ったり、明るく振舞ったりすることもないような気がしていました。といってパニックになる(=不安な感情に巻き込まれる)ことはないのですが、不安を抱えながら静かにやり過ごすことだってできます。自分が抱えている「不安」を否定して、無理をすると、むしろ反動が起きてしまうように思います。
今井さんは次のように書いています。
(中略)
不快な感情や考えを否定したり、または、それらを感じないようにしたり無視しようと努力してしまいます。しかし、このような努力は、不快な感情や考えを悪化させることが実験などの結果で明らかにされています。
(『発達教育』2020年4月号より)
だからこそ、「優しく観察」するが必要だというのです。
それは、きっと不安に感じている自分を受け入れるということなんじゃないかと思います。
不安という感情に、いいも悪いもありません。自分が感じている「不安」を否定したりせずに、「いま、私(あるいは、わが子)は、不安に感じているよね」と「優しく観察」しながら、それならばどうしようかなと考えていくのがいいのかもしれません。
「トイレットペーパーなくなる」というデマに騙されてしまうのは、この不安な感情に支配されている人が、つい偽りの「安心」を求めるという構図なんでしょうね。
トビラコ店主
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