トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
リビング学習の特集は、雑誌編集者時代の定番企画でした。もう6年以上前のことですが、家庭学習をせざるを得なくなったいまこそ、何かお伝えできることがあるかもしれません。
当時を思い起こして、まとめてみました。ご参考にしていただければ幸いです。
まず、リビング学習が生まれた背景からお伝えします。
それまで、勉強は子ども部屋でさせるものと考えている人が少なからずいました。でも、実際には子ども部屋に机をおいても、そこで勉強する子は少なく、家族が集まるリビング、コタツのある部屋、ダイニングで勉強している子が多かったのです。
低学年ほどそうです。いえ、中学生でも、大学受験する子でもリビングで勉強しているケースがありました。結論からいうと、家庭学習に決まった形があるわけではなく、その子らしく、その家らしく心地よく学習できればそれでいいということです。心地よく勉強できる環境としてリビングが多かったということです。
リビングでの学習環境を整えるうえでのポイントも当時取材する上で見えてきたのでご紹介します。
1)見やすい時計を置く。
時間を決めて、それを子どもに伝えることで、見通しが立ちます。勉強を始める時間を決めておくほか、5時になったら買い物、7時になったら夕食というように生活リズムの見える化にも役立ちます。
余談ですが、子どもが集中できる時間は極めて短いです。小学1年生なら5分とか10分とかではないでしょうか。教師はプロなので、45分飽きさせずに授業を進められますが、親は教えるプロでないのでそんなに長時間、子どもの勉強をみるのは無理です。それをわかっていないと、親子のバトルが起きてしまいます。
2)辞書や図鑑は手に取れるところに。
わからないことがあったらすぐに調べることができます。辞書が手近にあると調べる習慣がつきます。家のあちこちに辞書をおいている家を取材したこともありました。図鑑も同様に、目についたときにいつでも開けるようにしておけると、退屈なときにも楽しめます。図鑑は親が見ても面白いですしね。
3)机は奥行きの浅いものを。
ダイニングテーブルで勉強しても良いのですが、やはり机は別にあったほうがいいという場合は、リビングにおいても違和感のないものを。シンプルなデザインが理想です。机の奥行きもポイント。一般的な学習机は奥行き60センチくらいですが、リビングでは場所を取ります。それだけではありません。奥行きがありすぎる机は子どもには使いづらいんですよね。奥まで手が届かないし、散らかりやすい。奥行きは最大で50センチ程度。もっと浅くてもいいかも。奥行きが浅くて細長いと、横にノートや教科書を広げていけて使いやすいです。
以下のメーカーには、リビングで学習することを想定した学習机があり、おすすめです。
リビング学習の元祖的存在の家具メーカー、机まわりの収納も充実しています。
カリモクユーティリティ
奥行きの浅い机のバリエーションが豊富。
オカムラの学習机
デザイン性が高く、子育て世代のライフスタイルを考えた家具を提案しています。
ACTUS サークル
4)鏡を置く(掛ける)。
自分では気づかなくても、険しい表情になっていたり、疲れた顔つきになっていたりすると、それが子どもに伝わります。まずは、自分自身をリラックスさせましょう。今日は無理、というときは子どもの勉強の相手はしなくてもいいんじゃないでしょうか。
5)子どもが安心できるスペースに。
子どもがひとりの部屋で勉強したがらない理由のひとつは、家族から離れているのが寂しいことが挙げられると、取材先の先生から聞いたことがあります。その点、リビングは家族の気配が感じられて、子どもが安心できる場所。安心こそが、勉強する上で最良の環境です。
以上が、当時、リビング学習の編集をしたときにいろいろな取材先から聞いた話をまとめたものです。リビング学習はあくまで子どもが安心して勉強できる環境であることが大切。安心が担保されなかったり、いやがるのを無理強いするのは禁物ということも付け加えておきます。
トビラコ店主
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