トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
新型コロナウイルスのこわさを、子どもにどう伝えるか。
子どもの年齢にもよりますが、ウイルスの立場に立った言い方というのもあるんじゃないかと思いました。
『コロナの時代の僕ら』(パオロ・ジョルダーノ 飯田涼介訳 早川書房)は、作家で物理学の博士号ももつ著書が綴ったエッセイです。専門的なことがわからなくても、感染についてすっと入ってきます。
なぜ外出を控え、人との距離をとらなければならないのかという理由につながるところだけ、抽出してみますね。
●新型コロナウイルスはヒトからヒトへ移動(感染)することでしか生きることができない。
→ヒト同士が接触しなければ、ウイルスは生きることができない。
本書では、次のように書かれています。
空の旅はウイルスの運命を大きく変え、従来よりはるか遠い大地を、ずっと早く征服できるようにした。だが、移動手段は飛行機だけではない。鉄道もあれば、バスもあり、乗用車もあれば、今では電動キックボードまである。同時にさまよう七十五億の民。まさにそれこそがコロナウイルス の交通網なのだ。早く、快適で、津々浦々まで張り巡らされた、まったく僕ら好みのネットワークだ。(『コロナの時代の僕ら』より)
ヒト同士が近ければ近いほど密な交通網ができるわけです。
●新型コロナウイルスは、健康な若い人を運び屋さんにして高齢者にとりつく。
→だから、症状がなくても人混みに行くのはダメ。
●新型コロナウイルスにとって、今は超ラッキーな時期。
→ワクチンもないし、抗体もない(本書が出版された時点)、ヒトはいま丸腰の状態。ウイルスは、今のところ不意打ちに成功している。
ヒトがいなければウイルスは生きることができないし、ヒト同士が近づいてくれないと生き延びることもできないということなんです。他にも興味深いことがたくさん書かれています。ヒトがわがもの顔で自然を破壊した結果、ウイルスの住処がヒトになってしまったという話も、もしかしたら子どもに伝えられることのひとつかもしれません。
テレビなどで、野生の動物おりてきて、わがもの顔で闊歩していると言われますが、わがもの顔をしていたのは、ヒトなんだということを、新型コロナウイルスの蔓延で思い知らされます。
トビラコ店主
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