お知らせ一覧

2020.05.10

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 

申請の手続きが何かと話題になります。申請した人には支払われるし、しなかった人には支払われません。当たり前といえば当たり前です。国民ひとり一律、10万円の給付金もそうです。申請しない人には支払われません。でも10万円給付はかなり異例です。なぜかといえば申請書を各家庭に郵送してくれるからです。しかも、国をあげて大々的にアナウンスされているので、この制度を知らない人はほとんどいないでしょう。
 
福祉の制度も申請主義ですが、こんなにアナウンスされることはありません。まして、該当する人に申請書が郵送されるということはまずありません。制度を知っていて、申請しなければ制度を利用することはできないのです。
 
障害のある人がサービスを受けるためには、まず「障害者手帳」(自治体によって呼び方はいろいろ)がなければ、受けられないサービスがほとんどです。手帳がなくても受けられることもありますが、これも「手帳がなくてもうけられるサービス」を知っていないと受けることができません。
 
なので、自分で情報を集めないと、せっかく受けられるサービスも受けられないままに終わってしまいます。でも、どうやって情報を集めたらいいのでしょうか。
 
私が最近おすすめしているのは、『障害のある子が将来にわたって受けられるサービスのすべて』(渡部 伸監修 自由国民社)です。「将来にわたって」というところがポイント。いま受けられるサービスも大切ですが、この先、どのようなサービスがあるのかを知っているのと知らないのでは大違いです。
 

 
医療に対しての補助、障害者年金、税金の控除などなど、その子の一生に沿ってわかりやすく掲載されています。例えば将来、住宅に困ったら、家賃がかなり低額ですむ公営住宅に優先的に入ることができます。保証人も不要です。
 
福祉制度は国が負わなければならない義務であり、国民である私たちはそれを受ける権利がちゃんと保障されています。だから堂々と申請していいのですが、制度や申請の仕方がわかりにくいし、全体を見渡すことができる地図のようなものがありません。あっても、これまたわかりにくい。わかりにくい、わかりにくいのオンパレードで嫌になってしまって諦めてしまう人も多いのではないでしょうか。そんな時に見つけたのが『障害のある子が将来にわたって受けられるサービスのすべて』です。ご家庭に1冊常備を。いま受けられるサービスのページだけ読むのではなく、一回通読するといいと思います。全体を見渡しておくことで「備え」ができます。
 
あ、それから、もうひとつ。申請書を提出する際に、書類に書くことができない場合は、役所の人に書いてもらうことができます。書類を読んでもらうこともできます。日本語がよく理解できない外国人であってもそうです。書類を書いてください、読んでくださいと言われて役所の人は拒否することはできない決まりなんです。マイノリティの人たちに配慮(合理的配慮)することが、公共機関は義務づけられています。こうしたことも、あまり知られていませんよね。
 
申請書のような難しい書類でなくても、例えば駅で定期券を購入する際の用紙にも「書いてもらえますか」と頼むと駅員さんは書いてくれるはずです。駅も公共機関ですからね。
 
こうしたことがあたり前のようになると、書字障害の人の苦労も半減されるはずなんですがね。「読み書き、承ります」というようなわかりやすいマークや表示を出してくれないかなあと思ったりします。
 

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 

感覚過敏の一種に味覚過敏がありますが、これをひとことでまとめることができない感覚なんだということが、ある人の話を聞いて思いました。
 
知り合いの息子さん(ADHD)は味覚過敏。小さい頃は、五目焼きそばの具を全部とり出さないと食べられなかったそうです。具そのものはどれも好きなんだそうです。お肉も、キャベツも、もやしも。でも、口の中で一緒になると、吐き出したくなるそうです。
 
お寿司に海鮮巻きってありますよね。いろいろな種類のお刺身を、えいやっと一つに太く巻いたあれです。イカ、マグロ、エビ、いくらなどがご飯に巻かれて一体となっています。「いか」も「エビ」も「マグロ」も「いくら」も好きなんだけど、一緒になると気持ち悪くて食べられないという人もいます。
 
味覚過敏の子の中には、例えばご飯を砂を噛んでいるように感じたり、マカロニサラダの感触が気持ち悪くて食べられないとか、ひとつの食べ物に対して独特の感覚を持ったり、過敏になったりする子もいて、むしろこのタイプの方が知られています。偏食といえば偏食なんですが。理由あっての偏食ですね。
 
でも、偏食ではないけど、「混ざると食べられない」という「味覚過敏」はあまり知られていないような気がします。
 
五目焼きそばのお子さんの話を聞いたのが10年以上も前のことで、その時は「感覚過敏」や「味覚過敏」という言葉も知りませんでしが。そういうこともあるんだくらいにしか受け取っていませんでした。
 
今でも、おそらく一般的にはその程度の理解だと思います。家庭内ではわかっていても、ほとんどの人が知らない場合は、やはり説明が必要になる場面が出てきますよね。
 
特に学校がそうです。「行儀悪い」と注意されるかもしれません。そうしないと食べられないことを、学校の先生にはあらかじめ伝えておいた方がいいのかなと思います。先生に理解してもらっていれば、少なくとも注意されなくてすみます。
 
先生自身も勉強になるはずです。その子だけではなく他の子が助かることもあるかもしれません。具を取り出して食べていたあの子も、「味覚過敏」なのかもれないと、先生が気づいてくれれば、余計な注意をその子もされずにすみます。
 
すごく細かい話かもしれませんが、こういうひとつひとつの具体的なことの積み重ねって意外と大事なんじゃないかと思います。給食は毎日子どもが直面しているもんdないですからね。

 
 

トビラコ店主

 
 

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