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2020.05.25

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 
ためになる子育て本はいろいろあります。1日1回は子どもを褒めようとか。叱るときは短くとか。親の感情をぶつけないとか。たとえばですけどね、そういうことが書かれています。はい、その通りです。でも、それを実践するためには、何が必要なんでしょうか。
 
身もふたもない話になりますが、「人手」だと思います。子育ての話をお母さんひとりの人間性みたいなところに持っていってしまうと、なんだかモヤモヤします。
 
やっぱり、子育ては人手よね、と思った出来事がいくつかあります。
 
その1。

手が空いている人が子どもの相手をした話
 
編集者時代に、若い料理研究家の家で、料理を何品も作ってもらって撮影をしたことがあります。
 
その家には、赤ちゃんと4歳くらいの女の子がいました。それほど広い家ではありません。狭い台所でその料理研究家がアシスタントと忙しく下ごしらえをしながら、何品もの料理を作っています。料理ができたそばから撮影用に運びながら、テーブルクロスを変えたり、いや、テーブルクロスなしがいいんじゃないかとか、カメラマンやスタイリストとやりとりして現場はてんやわんやでした。
 
でも、そんなときでも、誰かしら子どもと遊ぶ人はいました。私であったり、スタイリストの助手であったり。カメラマンの助手であったり。そのほかにも料理ページ担当のライターやアシスタント。かなりの人数がいたので、手が空いている人たちはいました。
 
撮影が一段落して、さてお昼ご飯。赤ちゃんは誰かの膝の上、女の子は誰かの隣に座り、料理研究家でもあるお母さんをねぎらいながら、みんなでテーブルを囲んでご飯を食べました。こんな風な仕事のスタイルなら子どもがいても全然気にならない。むしろ楽しいとさえ思いました。これも人手があるからこそです。
 

その2。

きょうだいゲンカを回避した話
 
昨日は、フォトグラファーでもあるお母さんに、お子さんふたりの撮影をしてもらいました。子どもは2歳と6歳。今度発売する商品を使っている写真の撮影です。スタジオではなく、風通しのいいご自宅のマンションだったのでみんなリラックス。マスクはしてましたけどね。
 
子どもの撮影で、最も気を使うのは子どもを飽きさせないこと。子どもが機嫌よくいてくれることです。キットパスなら喜んでくれるだろうと持参しました。想像以上に喜んでくれて、描いて描いて描いて描きまくってくれました。それが、こちらになります。
 

 
へ〜、キットパス ブロックの面を使って塗りつぶすんだ。このような塗り方をした子を見たのは初めてです。おもしろいこと考えつきますよね。
 

 
で、さて、これを消すのも一緒にやりました。雑巾で消すことも描くのと同じくらいに喜んでくれました。雑巾についた色に洗面ボールに張った水が染まって、雑巾を沈めると見えなくなります。「ぞうきんが消えた!」というので、きょうだい二人で大盛り上がり。
 
ここまで楽しんでもらえるとは! こんなに楽しんでもらえる理由のひとつは、やはり人手(私)なんです。「消えたぞうきん」を一緒におもしろがれることができるのは、手の空いている人(私)がいるからです。やることが山盛りあって、ひとりでこなさなければならないお母さんならつい「早く雑巾絞ってよ」と言いたくなる場面です。
 
何回かきょうだいゲンカが起こりそうな空気になったこともありました。きょうだいゲンカというのはいきなり起こるわけでなく、そこに到るまでのやりとりや駆け引きがあります。そのやりとりが成立しないとケンカが勃発するのですが、人手不足のお母さんに、そのやりとりの一部始終を見ている時間がありません。
 
たまたま私は見ていたので、どっちの気持ちもわかる。だから、こうしようと提案して回避できたのでした。これも人手があるからです。お母さんひとりで仕事に専念したい時に、きょうだいゲンカで泣き叫ばれたら、泣きたいはこっちと言いたくなり、両方を叱ることになります。
 
子育ては常に人手不足です。おうちで療育も、もちろん悪くはないし、療育の知識はないよりあったほうがいいとは思います。でも、おうち療育まで手が回らないとなったら、それでもいいんです。もともと子育ては人手不足なんですから。療育は専門家に任せましょう。
 
ようやく少しずつ再開されたとはいえ、休校や休園が続いた日々、子育てにおいてこれ以上ないというくらいの人手が不足でした。なんとか、人に任せたり、見てもらえたりする場や機会をつくることが、結局は子育てでとても大切なんじゃないかと思います。外出自粛、休校、休園の期間、親ならびに保護者のみなさま、本当にお疲れ様でした。

 
 
 
 

トビラコ店主

 
 

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