お知らせ一覧

2020.06.02

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 

花粉症の人が杉花粉に慣れる特訓をするために、杉林に行きますか?
 
こんな序文から始まる『発達障害の子の読み書き遊びコミュニケーション遊び』(作業療法士木村順監修 講談社)は、発達障害の子の特性と家庭でどのように接したらいいかが、とてもわかりやすく書かれています。
 

 
ここで、例に挙げている「花粉症」は、いうまでもなく「発達障害」のことです。
花粉症は、がまんや繰り返しでは治らないこと、マスクや空気清浄機を使うことで生活しやすくなることは誰でも知っています。
 
それなのに、なぜ発達障害の子には「できない」ことを特訓させたり、繰り返し練習させたりしているのでしょうか?という問いかけが書かれています。
 
木村順さんのたとえ話は本当におもしろくて、ストンと落ちます。木村さんの学習会には、何回か参加したことがあります。大阪弁でまくし立てて、話があちこち飛ぶのですが、聞き終わった後に深く納得していて、話の内容も頭に残ります。おそらくその伝え方にあるんでしょうね。たとえ話のうまさからくる木村マジックとでもいうべき独特の技法です。
 
長年、発達障害の子の療育をする中で、まわりの(特に学校の)理解を得られないことへの憤りもあったと思います。でも、正面から怒りをぶつけても相手には伝わらないことをよくご存知だったのでしょう。そこで、理解を得るために意表をつくようなたとえ話をしてきたのだと思います。
 
たとえば、学習会で参加者に向かって、こんな質問をします。
 
「この中で、二足歩行習ったことある人いますかあ?」(大阪弁)
 
みんなキョトンとします。は? 二足歩行ですか? と一瞬考え込んでしまうのですが、ようは右足と左足を交互に出して歩くことです。
 
「あなたは? 習った? 習わんでも二足歩行できる。それはすごい」みたいなことを言うわけです。
 
続けて、
 
「たいていの人は、習わなくても二足歩行できますね。でも、これができないのが発達障害の子なんです」
 
意識しなくてもできることが、発達障害の子はできません。特訓してもできるようにならないのです、という話です。
 
「繰り返しの練習で覚えられる」という一般的な考え方を捨て、その子の特性にあった方法で無理なく「できる」ようにする工夫が、この本にはたくさん紹介されています。木村順さんは、支援者と保護者をとても上手につなぐ数少ない名人です。編集者時代に初めて発達障害の連載を担当したときに最初の回にご登場いただいた方でにあります。最初にいい人に巡り会えてほんとうにラッキーでした。

 
 
 
 

トビラコ店主

 
 

********************************

3周年ありがとうキャンペーン実施中。お買い上げいただいた方全員にtobiracoオリジナルグリーティングカードプレゼント!さらに、2,500円以上お買いあげの方の中から、毎月抽選で3名様に、tobiracoの商品をプレゼント!


 

********************************

小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に連載していました。
********************************

ウェブサイト以外でも発信しています。

Facebookはこちらから(日々、なんか発信しています)

LINE@はこちらから。イベントのお知らせなどもしております。

友だち追加
 
********************************
 
【香りお試し便のお知らせ】
tobiracoでは、発達障害の子のための「補完医療」として療育アロマを発売しています。
 

 
tobiracoの療育アロマって、どんな香りなの?
という方のためには「香りお試し便」(費用は切手代のみ)をお届けしています。
 
「香りお試し便」は、
専用の厚紙のスティック(試香紙)に「おだやか」と「きりり」の香りを染み込ませてお届けします。

詳しくはこちらから。
********************************

トビラコが編集した本
 
発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
 

 
 
発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)
 

********************************