トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
mahora(まほら)ノートが売れています。
このノートを製作している大栗紙工株式会社には、使った人の喜びに声が寄せられています。
「学校で毎日使うには高いかなと思ってました。試しに購入してみたところ、使った息子は『全然違う これすごい 』 って嬉しそうに使っているのを見て反省しました。」
「やる気がないわけではないのに、板書ができない、成績が悪い。やらないからできないんだろうと言われることが多い中で、見えにくいから見やすくしようと開発に当たってくださった方に感謝いたします。」
「この春から、 子どもは 高校生になります。支援校なのか、普通校なのか、色々考え悩み、普通校を希望する本人がとても頑張りました。ノートをとるのが一番苦手、本人もですが、家族も色々工夫してきました。春から自分だけで、頑張りたいと言ってくれました。少しでも手助けになればと思い購入させてください。」
みなさん、従来のノートには違和感があったんですよね。そこに気づいてくれた人(会社)がいた、というのが、まずなによりもうれしかったのだと思います。
●答えは、当事者がもっている
mahoraノートは、発達障害の支援団体の協力を得て、当事者の声から生まれています。だからこそ、発売早々に、「うれしかった」人たちの声が寄せられて売れているわけです。
当事者の声を聞いていないのに、発達障害向けとして売られている商品も残念ながらなくはないです。たとえば、片付けが苦手な発達障害の子(人)のために、たくさんの仕切りのあるバッグ。仕切りがあると整理整頓がうまくできるような気がしますよね。
でも、たくさんの仕切りにきちんと分けてしまうことができないから苦労しているわけで、当事者の声を聞いていないとこのようになってしまいます。
物の管理ができない人は、どこにしまったのかを忘れてしまうのです。私もそうです。だから仕切りがありすぎるバッグは使いません。細かな仕切りをひとつひとつ探って「どこにしまったんだっけ」と考えるだけでストレスだし、一度取り出したら、同じ仕切りに戻せないことの方が多いと思います。物の管理ができないというのは、発達障害の場合は脳のワーキングメモリと関係があって短期記憶できていないんだと思います。
『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』(借金玉著 KADOKAWA)の著者もADHDで片付けが苦手。「物の管理ができずに、あらゆるものがどこかに消えてしまう残念な人」だそうです。
理想のカバンとして、以下のように書いています。
物品管理が苦手なみなさんは、つい「整理整頓」や「出し入れ」などの工夫で全てを解決しようとしがちで、僕もずっとその工夫につまずいてきました。しかし「必要な時に必要なものがない」というリスクの回避だけを考えるなら、「全てのものを一つのかばんにぶっこんでおく」という習慣をつけて、それを持ち歩けばいいのです。一覧性の高いバッグを使えば、「重い」という問題はありますが、他はおおよそ解決します。
僕らくらい重症のADHDになりますと、「カバンが軽いと不安」という状態です。
そのあとに、具体的にカバンの開口部が大きい方がいい、カバンは立つ方がいい、大容量に耐える頑丈なものという話になります。
借金玉さんの話は示唆にとんでいます。開発するときは「当事者に聞け」ということです。
教材もそうです。
弊社にときどき、教材を製品化してほしいという相談が寄せられることがあります。実際に子どもが使ってよかったものかどうかがポイントなんですが、そこを飛び越して、職員室で先生同士で決めてしまっていることもあるんですよね。大人にとっての良かれ、当事者以外の良かれは往々にして自己満足に終わることがあります。なので、まず子どもたちに使ってもらってくださいとお返事します。何がいいのか、どうすればいいのか、答えは使う人(子)が持っていると思うからです。
トビラコ店主
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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に連載していました。
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