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2020.06.17

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 

手順は口で説明するよりも、絵や写真などで「見える化」する方が伝わりやすい場合があります。
 
でも、その「見える化」は子どもの使い勝手にあってこそ効果を発揮する、と筑波大学附属大塚特別支援学校の佐藤義竹先生からお聞きました。
 
たとえば、歯みがきの手順。これは佐藤先生の手作りです。
 

 
手順が細かすぎると感じる人もいるでしょう。いや、このくらい細かい方がいいという人もいるでしょう。実際に使うのは、子どもなので、大切なのは子どもがどう感じるかです。佐藤先生は「子どもが使っている様子」を見てほしいといいます。
 
手順の途中を省かれるとわからなくなってしまう子には、このくらい細かい方がいいでしょう。でも、細かすぎるとかえってわからなくなるという子には、途中を省略してポイントだけ示せばいいでしょう。
 
ある放課後デイの支援員に、このツールを見せたところ。「あ、これは細かすぎて、うちの子たちは混乱するかも」と言っていました。こいうことがすぐにわかる支援員さんもいいですよね。ツールに子どもを合わせるのではなく、子どもにツールを合わせることができる人です。
 

佐藤先生が、もっとも大切にしているのも、そこ。ツールがうまく使いこなせないときは子どもに問題があるのではなく、ツールに問題があると考えてほしいといいます。
 

ところで、円盤型の歯みがきの手順の支援ツール、右回りと左回りがあります。右ききの子は右回り、左ききの子は左回りの方が使いやすいからです。このように、ちょっとしたことで使いやすくなったり、使いづらくなったります。
 

 
円盤型よりも、一枚ずつカードになっている方が使いやすい子もいるかもしれません。
 

 
コマになっている方がわかりやすいという子もいるでしょう。
 

歯みがきの手順、ひとつとっても、これだけバリーションがあります。
 
以上のことは、今発売中の『教育技術小一小二 7/8月号』(小学館)で記事にしています。学校の先生向けの雑誌ですが、保護者も知っておいてもいいかもと思い書きました。

 

もし、学校で使っている「見える化」ツールが子どもにあっていれば、家庭でもそれと同じものを使うようにするととても効果的です。先生に申し出れば教えてくれると思いますよ。でも、学校と家庭で支援ツールが違う子どもが混乱してしまうので、この点は注意が必要です。
 

 
 
 
 
 

トビラコ店主

 
 

 

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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に連載していました。
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