お知らせ一覧

2020.06.30

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 

朝ごはん、何を食べさせたらいいのかわからないんです。
 
若いお母さんから、悩みとも相談とも、愚痴ともとれる話を聞いたことがあります。というのも、私が当時関わっていた子育て雑誌では、朝ごはんをよく取り上げていたからです。
 
そのお母さんに聞いてみると、ご自身母親から朝ごはんを作ってもらったことがないそうです。あ、急いで付け加えると、ネグレクトとか虐待とかそういうんじゃないですよ。朝ごはんを食べる習慣がないご家庭だったようです。食べても朝はトーストとコーヒーとか、その程度。だから、何を作っていいのかがわからなかったわけです。
 
こういう場合は、器から入るといいんじゃないかと思いますね。
 
話を聞いた当時、うちはパン食でした。3つに仕切られたお皿に、1)卵料理 2)野菜サラダ 3)ハムやウインナー と言うように位置を決めていたので、考える必要はありませんでした。あとは、ヨーグルトとフルーツがあれば完成です。なので、仕切りのあるワンプレートをおすすめしました。「ホテルの食事みたい」と言われたのには驚いたのですが。。。
 
卵料理といっても凝ったものじゃなくて、ゆで卵だって卵料理です。朝は忙しいので、いろいろ考えずにできるものが一番です。ご飯食なら、お椀に味噌汁、お皿に目玉焼き、小鉢に野菜とかですかね。 具沢山の味噌汁ならおかずなしでも良いですし。いずれにしても、器を決めるておくと自ずと料理が決まることがあります。
 
器が決まっているということは、自分の食べる分量の見当がつくということです。子ども用のお茶わんは小さいし、大人用のお茶わんは大きく、さらに丼というのもあります。
 

これが、もし、毎回大皿や大きな器に盛られた料理から、勝手にとるというのだと自分の食べる分量の見当がつきません。好きなだけ食べてしまって、食べ過ぎということもあるでしょう。
 
今発刊中の『発達教育』(公益社団法人 発達協会)の連載「自立を支える暮らしの力」の今号は、「食事の量やバランスを考える」というテーマです。
 
一人分ずつのお皿を使って、食べる量の見通しをつけておくといいですよ、というお話もありました。食べ過ぎの防止になるし、お腹いっぱいになった感覚がわからない子もお皿がピカピカになったらおしまいと教えることができます、と書かれていてなるほどと思いましたね。
 
また、食の細い子なら、その子が食べ切れるくらいの少ない分量にして「食べ切った」感を持たせてると自信につながるそうです。
 

自分の器に、自分でよそうお手伝いもいいですよね。自分が食べられる量が感覚としてわかるようになりますからね。
 
昔、雑誌の企画で、朝ごはんバイキングを子どもたちにやってもらったことがあります。シティーホテルの朝食バイキングの会場をオープンの1時間前に借り切って、そこに小学生10人近くを呼んで、各自、お皿に盛り付けてもらいました。
 
自分が食べられる分量がわかっている子は、ほとんどいませんでした。多すぎる子、鳥の餌かと思えるほど少なすぎる子。選ぶおかずに偏りもありました。ホテルのバイキングなので、おかずの種類はたくさんあります。なのに一種類しかとらない子、デザートだけを何種類も選ぶ子も。自分の適量がわかって、バランスよくおかずを選ぶことは、案外難しいものです。
 
これも経験ですよね。毎日、同じ器によそっていれば、自ずと分量はわかるようになります。
 
 
 
 
 

トビラコ店主

 
 

 

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