トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
身内に障害を抱えた人間がいると、頭の中でシミュレーションするのが癖になってしまいます。
豪雨に見舞われた時、避難所で生活しなければならなくなった時。何をしたらいいのだろうか。必要なものは何か。そんなことをつい考えてしまって、避難先での障害を抱えた子がすごく気になります。
障害を抱えた子(人)も災害弱者だといえます。が、テレビに映るのは「災害弱者」としての高齢者が多いですよね。
とはいえ、避難所は、ここ何年かで障害のある子(人)、その家族への配慮がなされるようになってきました。厚労省から各自治体へ通達されています。
避難所等で生活する障害児者への配慮事項等について
ということで、ある程度明記されています。これは福岡県あてのものです。突然、避難所へ向かわなければならなくなったとき、誘導してくれる人が全て配慮事項を頭に入れているとは限りません。
配慮を希望する側が、具体的に伝えられるようにしておくといいのではないかと思います。
たとえば、発達障害児者等のところをみてみます。厚労省は、配慮事項として次のようなものをあげています。
・コミュニケーションが不得意な人が多く、初めて体験することへの戸惑いが大きい →指示は紙に書いたり簡潔な言葉を使うよう配慮をお願いします。
・不安が強くなるとパニック状態になることもある→本人をよく知る人を見つけて配慮の方法の確認をお願いします。
・音や光、食べ物のにおいなどに敏感で刺激に耐えられない →音を遮断できるヘッドフォンやサングラス、マスクを使用できるようにしてください。
これを見て、ああそうだよね、とわかる人がどのくらいいるのかなとも思います。発達障害への理解は、まだまだです。特に地方ほど理解が進んでいないのが現実です。なので、家族から具体的に伝える必要があるかもしれません。厚労省が発達障害児者への配慮事項をあげています、遠慮することはありません。
以前、東日本大震災で被災した方から聞いた話です。自閉症のお子さんがいて大変な思いをしながらも福祉避難所の必要性を訴えてきた彼女は、「今、ここで地震が起きたら、というシミュレーションをするようになりました」と話してくれました。そしてお子さんのお気に入りのいくつかはバッグに入れるようにしたそうです。「これがあると落ち着く」グッズは、避難するときに欠かせません。それを普段から考えておくということ教えていただきました。
トビラコ店主
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