お知らせ一覧

2020.07.14

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 
 
重度知的障害があるわが子を診てくれる歯医者さんがありません。
 
こんな投稿をツイッターで見かけました。障害のある子(人)の歯科治療なら口腔保健センターがあるけど、、と思っていたら、ちゃんとみなさん紹介していましたね。
 
そこで知ったのですが、日本障害者歯科学会があって、ホームページから医院を探すことができます。
 
障害者歯科とは、一般の歯科医ではなかなか診てもらえない子(人)を対象した歯科です。障害の特性に合わせてさまざまな対応をしてくれます。
 
ホームページを見ると、障害歯科医には、専門医と認定医とあって「認定医のいる施設」と「口腔保健(歯科)センター」とで47都道府県、検索できるようになっています。文字通り専門医は障害児者専門なわけで、口腔保健(歯科)センターには必ず専門医がいます。認定医のいる施設だと専門医がいない場合もありますね。とはいえ、障害に対する知識のある先生ですから、一般の歯科医とは違います。
 

 
妹は、重度知的障害、自閉症、感覚過敏などが入り混じっているので口腔保健センターに定期的に連れて行っています。
 
東京都立心身障害者口腔保健センターです。
 
ここでは、待合室で騒ぐ子がいても、咎める人は誰もいません。お医者さんも、歯科衛生士さんも事情を知っているのでにこやかに「こんにちは」と挨拶します。他の人も、お互い様という感じで受け止めている雰囲気です。まわりに気を使わなくてもすむだけでも気がラクです。
 
治療中は、付き添いできた人間は待合室に残っていてもいいのですが、一緒に行く人の方が多いですね。私も妹のそばで治療の様子を見ています。先生と話すことができますし、日常の食事のこと、歯磨きの様子などを伝えることもできます。妹も私がそばにいると安心しているようです。
 
障害者専門の治療室にしか置いていないものはいろいろあります。治療中に使う拘束のカバーもそのひとつでしょう。体をぐるっと巻いて、面テープで手足を動かないようにします。治療中に不意に起き上がったりすると、危険ですからね。
 
妹も拘束してもらっています。危険防止ということもありますが、体を拘束されると抱きしめられている感があって落ち着くのか、自分から拘束してもらいたがります。
 
話、一瞬それます。体を巻かれるのを好む自閉症の子は他にも知っています。この特性をよく知っている特別支援学校の先生は、子どもが落ち着かずにそわそわしている時には、毛布で子どもの体を巻いてあげたりすることもあるようです。ぎゅっと抱きしめられて落ち着く、その感覚なんですよね。でも、そうした知識のない人が見たら奇異に映るかもしれませんね。あるいは、虐待と思ったりもするかもしれません。
 
話戻ります。治療中は、必ず治療器具を見せてから口の中に入れるようにもしてくれます。これからすることを見せて少しでも不安な気持ちにさせないためです。見通しが立たないと不安な子には絵カードを見せてから治療という場合もあります。
 
なかには、それでも絶対にダメで、ずっと泣き叫んでいる子もいます。おそらくお医者さんは治療を全くできないんじゃないでしょうかね。全身麻酔の設備がある病院もあります。絶対に歯を触らせず、でも緊急でどうでも必要な場合は全身麻酔になるんでしょうかね。妹が通っている口腔保健センターにも全身麻酔室があります。
 
障害があるからと歯科治療に消極的にならないでほしいと思います。必ず治療する手段があります。福祉手帳があればかなり割引にもなるはずです。東京都は無料です。
 
それと、歯は予防が何より大事と思います。障害者歯科でも衛生士さんがいるところは予防として歯茎のお掃除や歯磨きの指導を丁寧にしてくれます。可能なら定期的に歯の検診を受けるといいかなと思います。悪化してからだと治療も大変ですからね。
 

歯磨きといえば、うがいや吐き出しが苦手という子がいると聞き、トビラコでは少し前からオーラルピース 歯磨き&口腔ジェルを販売しています。水と植物だけで作られているので飲み込んでも大丈夫。歯磨きペーストのきつい刺激な苦手な子にもおすすめです。

 
 

トビラコ店主

 

 

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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に連載していました。
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