トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
宿題を手伝うか否か。これは永遠のテーマといえるかもしれません。
私も子育て雑誌の編集をしていた時に、何回となくとりあげました。
手伝うかどうかの前に考えておきたいことがあるように思います。
それは、「安心」ということです。どんな場合もそうなんですが、やはり子どもを不安に陥れるような状況はダメですよね。
子どもによっては、宿題は不安のタネになることがあります。
ひとりでできるか。答えが間違っていないか。間違ってみんなの前で先生に叱られるんじゃないか。そんな不安を抱えている時に「ひとりやりなさい」と言われてしまうと、ますます不安になってしまうかもしれません。
宿題をひとりでできない子には、ためらわず手伝い、わからないところは教えて、まずは安心して取りくめるようにするといいのではないでしょうか。
以前、お世話になった特別支援教育の先生は、親が宿題を見ることで、その子の抱えている問題も見えてくるので、宿題はぜひ親子で取り組んでほしいとのことでした。
わからないとしたら、まず問題の意味がわからないのか、解き方がわからないのか。
あるいは、量が多すぎてこなせないこともあるかもしれません。特に今学校は、コロナで休校になった分を取り戻そうとしているので、宿題の量は増えがちです。でも、子どもがこなせる量には限界があります。
いずれにしても、家の人が教えてくれるから安心、と思えることが大事。宿題をひとりでできるようになると、親が鬱陶しくなって自分から離れていきますよ。
もうひとつ。これは別の心理学方面の先生に聞いた話です。
子どもが「お母さん、教えて」と聞いてきました。親もどれどれと、子どもが広げたノートを見ます。すると、うん? ノートの使い方がなっていない。文字の書き方が乱暴なのも見過ごせない。肝心のわからないところを教える前に、思わず「ノートの行詰め過ぎ」とか「もっと字をきれいに書きなさい」とか注意してしまい、子どもが反抗的な態度をとると、「なんで、いつもそうなの!」と親子のバトルに発展。そして「あなたのためを思って言っているのに、言うことを聞いてくれない」となってしまう。
最初は「親切心」だった人が次第に「迫害者」になり、最後は「被害者」になるというパターンは、よくあることらしいです。毎度、このパターンだと当然、子どもは宿題を教えてもらおうという気にはなりませんよね。
こんな時に思い出したい、「親は、子どもから頼られたことだけすればいい」という児童精神科医の佐々木正美さんの言葉。
頼られたら、まずは思い切り安心させましょう。困ったら、助けてもらえる。誰かに頼る。これですよね。安心に勝る環境なしです。宿題も安心をベースに。
トビラコ店主
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