トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
片づけが大の苦手なんですが、最近は毎週末、場所を決めて片づけをしています。
コンマリさん説では少しずつではダメで、一気に片づけるのがいいそうです。でも、なかなかそこまでの時間がとれないことと、途中で挫折しそうなので、毎週末1か所ずつ片付けることにしました。この方法も悪くないですよ。
1か所片づくと自信がついて、来週はあの引き出し、その次はクローゼットとなって、だんだんと楽しみになってきます。
私がどのくらい片づけがダメかというと、たとえばキッチンの調味料の引き出し2段分の中で、20年くらい温存されているものがゴロゴロありました。粉類がやたらと重複しておりまして、粉類をほったらかしにしておくとどうなるか。想像にお任せしますが、ま、ともかく大変でした。
なので、片づけのできない子に「片づけなさい」なんて、とても言えません。片づけの苦手な人間にとって、ほんとうに大変なんです。でもなんとか片づけようと一念発起して気づいたことがあります。
あまり参考にならないかもしれませんが、お伝えします。
(参考にならないと思ったらスルーしてください。後半の収納アドバイザーと結婚した片づけのできないADHDの男性の話をどうぞ)
結論を最初に言うと、分類→書き出し→引き出しにラベル。この方法でなんとか片づきました。よく考えてみると、これ「見える化」ですね。
手順は、次の通り。
1)片づけたい場所にあるものは全て出す。
あっちのものをこっちへ移動するという程度ではダメです。
床いっぱいに広げて、これから片づけしなければならないものを見渡せるようにします。そして使わないものは捨てます。これが整理の第一段階。
2)1)を眺めて、分類する。私は以下のように分類し、ノートの書き出しました。
A.頻繁に使うもの
B.やや頻繁に使うもの
C.滅多に使わないもの
D.今は使わないけど、必ず使うもの(醤油などの買い置き)
3)引き出しなど収納場所の図を書く
2)で分類したものを、どの引き出しに何を入れるのかを書き出します。すると、ここよりもあっちがいいのではないかなどいろいろと見えてきます。ともかく書き出す。これです。
4)引き出しに貼るラベルを作る
しまう場所が決まったら、ラベルにしまうものを書き出します。
ラベルは大きめで2段にかけるものがおすすめ。1枚で足りなければ2枚でも。大きな分類をラベルの上段に、具体的なものを下段に、という感じです。大きな分類が書かれていると、これどこにしまったらいいのかと迷った時の道しるべになります。
一例を挙げると。
●麺類(ラベル上段) →パスタ・そば・うどん・素麺・ラーメン(ラベル下段)
なお、麺類は立ててしまうといいことがわかりました。これまでは横にして重ねていたので、下の方に何があるのかわからずに、同じものをいくつも買っていました。立ててしまうと、上からみればわかりますからね。
●ご飯にかけるもの(ラベル上段) →のり・ふりかけ・ゆかり(なぜかこれだけ指定銘柄)(ラベル下段)
●拭くもの(ラベル上段) →ふきん、レンジクロス、おしぼり、ゴム手袋(やや外れるけど近い)(ラベル下段)
こんな感じです。ラベルを全ての引き出しに貼ることで、整理がつきました。結局、今まで戻すのがいい加減だったんですよね。というか、戻す場所がうろ覚えだったのです。
片づけのできないADHDさん、50代で収納アドバイザーと結婚した話。
50歳過ぎてADHDと診断された知人がいます。食べ歩きのライターとして知られ、とても面白い記事を書く男性です。話を聞いてみると、ともかく片付けられない。ものをなくしたり、同じものをいくつも買うので、破産寸前まで追い込まれました。あまり片付けられなくて、収納アドバイザーに片づけてもらう特集に登場したそうです。で、なんと、その収納アドバイザーと結婚しました。
結婚してから片づけられるようになったそうです。やはり引き出しに収納されているものをラベル書き出し貼ったそうです。引き出しに「パンツ」「ランニング」と書いて奥さんが貼ってくれるから、ラクだと言っていましたね。
それまでの彼は同じボールペンが何十本も持っていました。どこしまったか忘れてしまうからです。私もまさに、それ。どこにしまったか忘れているから探せずに、同じものを買うパターンです。整理しながら「上新粉」が3袋も出てきました(笑)。葛粉も3袋、ライスペーパーは2袋(製造年月日1992年!)、そのほかいろいろ書き出すときりがありません。
ラベルで見える化を強くおすすめします。分類してラベルを作るまでに時間がかかることもありますが、それだけの価値はあると思います。私の場合は、ラベル見える化で自分支援です。ま、やっている人はとっくにやっているでしょうが。
トビラコ店主
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