トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
いい支援をする人に共通しているのは、相手から学べることです。
編集者時代から今日までお世話になっている阿部利彦先生(星槎大学大学院教授)が、まさにその典型。常に子どもから学ぶことをしている先生です。著書もたくさんありますが、保護者が日常生活にそのまま活用できるような本があるといいなと思っていたら、出版されました。
『大人が変われば、子どもが変わる発達鍾愛の子どもたちから教わった35のチェンジスキル』(阿部利彦著 合同出版)です。
「スキル」というところがポイントです。親子といえどもコミュニケーションスキルは必要だと思います。これは、発達障害であろうとなかろうと、です。
で、阿部先生は、特に発達障害のある子「に応援スキル」として、具体的に提案しています。
いくつかの「スキル」に分けて書かれているのですが、「励ますスキル」という項目。これ、意外と難しいかもですね。
子どもが失敗した時にどうするかという例です。
失敗というのは結果です。結果だけにこだわらずに「プロセスを楽しみましょう」という提案の具体例です。
子どもの失敗を叱るのは、子どもの側に問題があるのではなくて、親が子どもの失敗に耐えられない(阿部先生は親の未熟さと表現)からです。
本書では、子どもが料理にチャレンジして失敗し、親が「ママがやるから貸して!」と子どもの手から料理しているものを取り上げる例です。そうではなくて、次のようにチェンジしてとアドバイス。
1.チャレンジしたことをほめる。
2.失敗に終わってもそこに至るまでの努力をほめる。
3.その子ができるまで「待つ」ことをいとわない。
結果にだけこだわると、だいたいろくなことにならないですよね。
この本は、具体的な場面がいくつも出てきますが、ノウハウ本ではありません。言葉かけの本でもないし、言葉の言い換えの本でもありません。「大人が変われば、子どもも変わる」ということを言いたい本です。30年、現場で支援し続けてきた阿部利彦先生は、まえがきで「子どもを師とする」ことで、自分自身、育てられたと書いています。親もまた子どもに育てられているんですよね。
よかったら、ご一読を。また、引き続きご紹介しますね。
トビラコ店主
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