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〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
障害のある子が、障害のない子と同じように教育を受けるためには配慮が必要です。それが「合理的配慮」です。
合理的配慮を学校から提供してもらうための留意点をお伝えしておきます(文部科学省の人からの受け売りですが)。
1)「子どもの代弁者」として伝える
もし、子どもがそれを望んでいなければ、いったん保留に。
自分に障害があることを認めたくない子もいます。クラスで自分だけ「特別扱い」されることを嫌がる子もいます。親の一方的な押し付けではなく、子どももそれを望んでいることが前提。必ず、子どもの同意を得てから学校へ申し出を。
2)配慮の提供を断られたら、その理由を聞く
つい、感情的になってしまうかもしれません。でもちょっと待ってください。先生には先生の提供できない理由があるかもしれません。その理由を聞くことで解決策を見出せるかもしれません。
たとえば、聴覚過敏があるので席を一番後ろに移動してほしいとお願いしても聞いてもらえなかったとします。ダメな理由が「他の子も、自分も後ろの席がいいと言うかもしれない」だとしたら。先生にもう少し詳しく聴覚過敏について説明する必要があるのかもしれません。前の席だと後ろの人の声が気になって、先生の話が聞こえず授業が理解できないということであったり。そして聴覚過敏について先生から子供達に説明していただけるようにするとか。聴覚過敏について書かれた本などを見せてもいいかもしれませんよね。ともかく、感情的になっていいことはひとつもありません。
3)代替案を考える
お金のかかるものの提供を求めた場合、学校の財政状況が逼迫するという理由で提供できないかもしれません。そんな時は、自分の家から持参するという方法を提案してみることもできます。
断られたときは、なぜなのかという理由を聞くことで代替案を考えることができるので、2)の理由を聞くことはすごく大事ですよね。
4)子ども、先生、保護者で共有
1)から3)までの流れの到達点でもありますが、なぜその配慮を求めているのかを共有できるようにすることですよね。
ところで、合理的配慮を提供するかどうかを決めるのは担任ではありません。学校設置者(市町村教育委員会、都道府県教育委員会)です。実際には学校を管理している校長先生の判断に委ねることが多いようです。
そして、
文部科学省は、合理的配慮の提供について、校長のリーダーシップを求めています。
要約すると、
・特別支援教育実施の責任者として、自ら特別支援教育や障害に関する認識を深めること。
・そのために、体制の整備を行い、組織として十分に機能を発揮できるようにすること。
・学校経営が、特別支援を必要とする幼児、児童、生徒の将来に大きな影響を及ぼすことを深く自覚し、常に認識を新たにして取り組むこと。
以上が、受け売りではありますが、学校教育における合理的配慮の基本的な考え方のほんの一部ですが、ご紹介しました。
あと、独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所のホームページもとても参考になりますので、よかったらどうぞ。合理的配慮への具体的なQ.Aが書かれています。
こちらです。
インクルーシブ教育システム構築に向けて<保護者向け>
トビラコ店主
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