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〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
「合理的配慮」という言葉が生まれる前から、発達障害の子への配慮を巡って学校とやりとり(ときには激しく)してきた、内山登紀夫(児童精神科医)の話、久々に昨日、こちらでご紹介しました。
「特別扱いはできない」「やればできるじゃないか」というような言葉が、必ずといっていいほど返ってくる(7割くらいの割合で)。その根底にあるのは、発達障害への無理解であると同時に、その人の抜きがたい価値観というのもあるように思うのです。
「みんなと同じ」がいいこと。努力するのはいいこと。頑張るのはいいこと。
これを裏返すと、人と違う人間、努力しない人間、頑張らない人間への眼差しがとても冷ややかなものになってしまいそうですよね。
本当は「合理的配慮」という言葉がなくなって、その子に合わせた配慮がなされるのが、あたり前になるのが一番いいわけです。
「発達障害」を知っている人はほとんどおらず、「合理的配慮」もない時代、でも、子どもをよく見ている先生というのは、配慮をしていました。「こうすれば、この子はうまくいく」ということが、よくわかっていたのです。
翌日勉強する内容を、こっそり前の日に教えている先生がいました。「初めての場面」が苦手な子のために、その先生はそうしていたのです。そうすると「この子はうまくいくし、自信をもてるようになる」ということを知っていました。もしかしたら発達障害だったかもしれません。もう15年くらい前のことです。山奥の学校で、最先端の情報も入ってきづらい環境でした。先生は発達障害のことは知らなかったと思います。
でも、その先生は、とてもひとりひとりの子をよく見ていて、「子どもをよく見るのが教師の仕事」「子どもが覚えられないときには、子どもに原因があるんじゃなくて教え方に問題がある」ということを話していました。「合理的配慮」の根本もこれですよね。
親自身も、つい子どものせいにしがちなんですが、子どもに原因があるのではなくて、環境に問題があると考えられないでしょうか。
写真は近所の池のほとりに咲いていた百合です。
内山先生の講演の一部をまとめた、その一部をこちらに掲載しておきます。
親がつい言いがちな子どもへのNGワード
●やればできるのに
頑張って、なんとかできたことは続きません。無理せずできることを大切に。
●他の子(きょうだい)は努力しているのに
他の子と比べても意味がありません。発達障害のある子は、努力してもできないことがあることを理解してください。
●ほんとうはできるのに不注意なのよ
「不注意」は発達障害の特性のひとつ。責められも治すことはできません。
●障害をいいわけにしないで
見えない障害を抱えている子(人)への理解がないと、このような言葉が出てきます。
(『発達障害 あんしん子育てガイド 』tobiraco編集 小学館より)
トビラコ店主
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)