トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
好きなことが、その子の力になりその子を成長させてくれるということ、本当によくわかるのが、
『文字の読めないパイロット 識字障害の僕がドローンと出会って飛び立つまで』(高梨智樹 イースト・プレス)です。
ここで何度か紹介している本書ですが、学ぶところが本当に多いんですよ。
識字障害で体も弱かった高梨智樹さん(現在21歳)は、小さい頃から友達と遊ぶ機会がほとんどありませんでした。
そんな智樹さんのために週末はいろいろなところへ連れて行った母親の朱実さん。智樹さんは乗り物や特殊車両が好きだったので、自衛隊が主催する訓練なども家族で出かけていたようです。智樹さんは、ヘリコプターの機体に詳しく、目をキラキラさせていたとか。
これが、のちにドローンとの出会いにつながるわけです。そして、ドローン好きが高じてで空撮する会社の設立に至るわけですが、当時はもちろん、そんなことを朱実さんは考えていなかったでしょう。ドローンが誕生していなかった時代ですし。ともかく、智樹さんには、「なんでもいいから好きなことを見つけて楽しんでほしい」と思っていたし、そのための応援も惜しみませんでした。
智樹さんは、学校時代に友達は確かにできなかったかもしれないけれど、ドローンをやるようになり、ドローン愛好家たちの集まりでたくさんの仲間に出会います。日本で開催されたドローンの大会で優勝し、海外での大会にも進出。ドローンの最先端をいく国の人に、ドローンのことを詳しく聞くようにもなります。
これ、すべて「好き」が出発点になっています。そして、「知りたい」「伝えたい」がコミュニケーションの原点であることもよくわかります。
形だけのコミュニケーションスキルよりも、まずは「知りたい」「伝えたい」が体の中から湧き出てくるような環境というのも大事なんじゃないでしょうか。
知りたいと思えば、相手にどうやったら教えてもらえるだろうということも考えるようになります。お父さんは、智樹さんは質問が上手だったとも書いています。それもまた「知りたい」という気持ちが強かったからなんでしょうね。自分で勉強してわからなかったところを聞くわけで、息子ほど年齢が下の人間から、聞かれたら教えたくなります。「教えてください」と素直に聞くことができるのは、すでに高いコミュニケーション能力だと思います。その原点が「好き」「もっと知りたい」だったわけです。
トビラコ店主
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