トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
阿部利彦先生の『大人が変われば、子どもが変わる 発達障害の子どもたちから教わった35のチェンジスキル』(合同出版)は、最後の章から読んだ方がいいかもしれませんよ。
この本は、次の章立てで構成されています。
1ほめるスキル
2しかるスキル
3伝えるスキル
4励ますスキル
5スキルを支えるスピリッツ
どれも、すぐに知りたくなるスキルばかりで、どれも、なるほど〜と具体的に書かれていて、こういう話は現場に長くいて子どもをよくみてきた阿部先生ならではです。
1〜4は、いわば実践編です。でも、5は1〜4を支える、まさにスピリッツです。なので、まずは土台となるスピリッツを知っていると、実践編が心の底から納得できるようになると思います。特に、5の中の「心のストライクゾーンを広げよう」は、阿部先生がずっとずっと言い続けてきたことです。私も最初に阿部先生から直接このことをお聞きして、まさにそれです、それと思いました。
心のストライクゾーンを広げるとは、「はい、それもこれもストライク!」と言える幅を広げておくとことです。
宿題をするのに10分と座っていられない子がいたとします。「10分しか座っていられない子を30分座らせる」にはどうしたらいいか、という発想ではなくて、「10分も座っていられるじゃないか」というところから出発するわけです。で、あと3分長く座っていられるようにするにはどんな工夫が必要? と考えていく。と、このようなことが書かれています。
10分しか座っていられない → 10分も座っていられる。これが心のストライクゾーンを広げるということの一例でもあります。
誰でもどこかしら人と違っていて、それが「自分らしさ」。でも、オリジナル発達(阿部式、発達障害の本質の呼称)の子たちは、みんなとの違いを受け止めてもらえない、だから生きづらいんだということを阿部先生は本で述べています。
少しの違いをあげつらう。他の、いわゆる定型発達(オリジナル発達ではなく)の子に無理やり合わせよう、従わせようとすると、心のストライクゾーンはすごく狭くなってしまいますよね。
「心のストライクゾーン」を広げることができると、事態が少しずつ好転することが多いと思います。だから、まずは、この最後の章から読んでいただくと、他の章の入り方が違うと思うんですよね。
心のストライクゾーンを広くとるためには、心のエネルギーが必要。疲れているときはエネルギー不足でストライクゾーンも狭くなりがちです。心のエネルギー不足を補うためにリフレッシュの時間が必要だし、「お母さん休業日」が必要ですよ、という話も阿部先生はしてくれています。ほんと、これも大事で、無理やりにでも「お母さん休業日」を作っちゃいましょう。
トビラコ店主
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
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