お知らせ一覧

2020.08.21

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 
 

良き指導者は、苦手なことに対して、子どもの興味や関心を引きつけながら別のアプローチを考えられる人、うまくできないときは「手伝って」と言ってもいいよと言える人。小さな努力にでも大きな賞賛を贈れる人。
 
この話を書いた後、もうひとつ大事なことを書こうと思っているうちに日にちがたってしまいました。
 
その大事なこととは、「子どもを緊張させない」人です。
 
いいなと思う指導者、支援員、それからお医者さんも、みんな子どもを緊張させないんですよね。笑わせ上手だったりもします。
 
子どもを緊張させると、いい結果にならないことをよく知っているからだと思います。
 

東京・多摩動物公園のゴリラ。赤い布をかぶるのが好き。

 
 
ある就労施設の施設長の話です。
 
そこは、施設長がとても裁縫が上手なので、利用者も施設長に教わりながら手作りの素敵なクッションを作っています。その中で、一人だけ、簡単な仕事を任されている男性がいました。もう60歳ですが、知的障害のため6歳程度の知的能力だそうです。
 
ある日、その人が、施設長を近所の公園に呼び、自分も他の人と同じことがしたいと申し出ました。
 
施設長は、試しにと仮縫いの一部をまかせました。すると思っていた以上にうまくできるようになり、仮縫い→本縫いの流れができて、よりクッション作りがスムースにいくようになったそうです。
 
この男性は、施設長なら自分の話を聞いてくれると思ったから、話したんだと思います。何か言っても否定されたり、叱られたりすると思えば話しません。
 
その施設は、トビラコの「3キロの安心ひざかけ」を作ってくれている施設です。施設長と支援員の二人、そして数人が黙々と手を動かして縫い物をし、ときおりお茶やおやつを食べて休憩しています。誰かが大きな声で指示を出すということは一切なく、静か。時々、施設長や支援さんが、一言二言「ここ、こうした方がいいよ」とアドバイスする程度です。いかにも「支援してます」ではなくて、一見すると支援していないように見えるかもしれません。でも、目に見えない支援、空気のような支援だけど、「緊張させない」ということも大事な支援だと思うのです。
 
もし、放課後デイなどの療育施設、就労支援の施設などを見学することがあったら、「子ども緊張させない空気」「子どもがリラックスできる雰囲気」があるかどうかもチェックするといいように思います。
 

 
 

トビラコ店主

 

 

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