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2020.08.25

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

子どもが緊張しないでいられる場、リラックスできる場。
 
放課後デイサービス(放デイ)に、まず求められるのがこれだと思います。学校で散々緊張を強いられて、放デイでも学校と同じように緊張を強いられたり、やることが盛りだくさんだったりして緊張の連続だと疲れてしまいます。
 
放デイを「効率のいいビジネス」と考えている人たち向けのコンサルタントのような会社の広告を見てみると、ともかくたくさんのメニュー、盛りだくさんの教材活用を提供しています。学校でクタクタになっているかもしれない子どもたちに、これをさせるの?
そんなふうに思ってしまうのです。
 
コンサルする会社もビジネスなので、「豊富なノウハウを提供しますよ」ということを宣伝しなければならないのはわかります。
 
でも、なんか、根本的に間違っている気がします。
 
まず子どもを緊張させない、リラックスさせるということを第一に考えてほしいし、そもそも、「発達障害の子の支援はオーダーメードで」という前提が抜け落ちているようにも思うのです。
 

 
勉強も教えますというなら、その子にとって最良の学習法を見つけるところから始めるわけですが、ある程度の経験がなければできません。マニュアル通りにはいかないと思います。
 
経験のある支援者は、子どもの様子をよく見ながら、あの手、この手を試すことができます。体の動きを見て、漢字練習の前に運動療育をしたり(実際、それで漢字学習がはかどったりします)、目や頭の動きを見てビジョントレーニングをしたり。あるいは、眩しそうな目をしている子なら白い紙のドリルをそのまま使わずに、クリーム色や水色の紙でコピーをとってそれを使うようにするとか。自分にあった学習法を身につけることができれば、子どもは過度な緊張をせずに勉強ができるようになります。で、それはやはりマニュアル化できないんですよね。だからオーダーメードにならざるを得ないわけです。
 
あるいは、その子の家庭の事情に入り込まざるを得ないことだってあります。時には保護者の支援が先という場合もあるでしょう。
 
支援員さんが学校に直接かけあうことが必要な場面も出てきます。
 
これらは、すべてその子、その子によって違います。こういうことが面倒と感じるは人は、そもそも支援員には向いていないんじゃないかなと思いますね。
 
子どもにとって少しでもよくなることを考え実践し、その子らしく生きていけることへの支援に喜びを感じる人が放デイを運営してほしいし、そういう人が支援員になってほしい。
 
よって、丁寧に子どもをみようとすると、放デイは決して「効率のいいビジネス」にはならないでしょう。
 
ま、そもそも「効率のいいビジネス(ラクして儲ける)」ってそうそうないですよ。どんな仕事も面倒はつきものです。面倒を厭わずにやれるから、うまくいくわけで、そこを避けしまうとうまくいきません。それが仕事というものではないでしょうか。
 
 
 

トビラコ店主

 

 

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トビラコが編集した本

発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
 

 
発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)
 

 
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