トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
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歯医者さんの話です。
発達障害、知的障害などがあると歯医者さんで診てもらうのもひと苦労の場合があります。
待合室でじっとしていなかったり、騒いだり。治療器具をこわがって口を開けなかったり。そもそも歯の痛みを訴えることができなかったり。
このような場合は、障害について知識のある歯医者さんに診てもらうと安心です。
一般社団法人 日本障害者歯科学会のホームページに、障害のある子(人)を診てくれる歯医者さんが一覧になっています。
この情報、意外と知らない人もいるようなので、時々こちらでお知らせしています。
私も、重度の知的障害のある妹を、毎月、障害者歯科学会の歯医者さん(東京都立心身障害者口腔保健センター)に連れていますが、障害のことがとてもよくわかっての治療なので安心です。待合室で騒ぐ子がいても、だれも気に留めません。嫌な顔する人もいません。お互いに事情がわかっているからです。周りの目を気にせずにいられるだけでも気がラク。妹は予防と治療と両方です。痛みを訴えることができないので、予防も重要です。予防というのは歯の掃除(シューという水を使うあれです)、歯茎の点検、必要に応じてレントゲンも撮ります。
障害というほどでもないけれど、感覚過敏の特性のある子も治療はつらいと思います。感覚過敏研究所(株式会社クリスタルロード)というところで、作成した「医療機関向け感覚過敏相談シート」。
は、医師へお願いしたい配慮が一覧になっています。
これは、お医者さんにとってもいいでしょうね。感覚過敏を知らないと、照明の光で気分が悪くなる子もいるなんて思いも寄らないでしょう。
これを作った方は、ご自身が感覚過敏です。当事者ならではの声が生かされています。
このページに掲載されていた感覚過敏の患者さんへの対応という項目に関心しました。
例えば「視覚過敏」であれば、「出血のともなう写真や血のついたガーゼはすぐ片づける」。というチェック項目もありました。、お医者さんは血のついたガーゼなんてごく日常の風景なので、いわれないと気づきません。
歯科クリニックの先生が情報を提供していて、過敏の特性別に注意すべきことが細かくあげられています。
すべての項目を読んでいくと、感覚過敏に配慮された歯科医は、あらゆる人にとって心地よい診察室になるんじゃないでしょうか。
いま、歯医者さんは飽和状態と聞きます。実際、うちの近所でも徒歩5分圏内に3つ、10分圏内となると5つあります。そのなかで、生き残るのは、配慮すべき患者さんに配慮できるクリニックということになりませんかね。そうすることで、すべての人に心地よいクリニックになるからです。で、それはすごくいいことだと思います。
書きながら、思い出しました。歯医者さんの診療台で落ち着かないお子さんに膝の上に重いものを乗せる落ち着く場合があります。3キロの安心ひざかけを歯医者さんで使っていただいている方もいます。
トビラコ店主
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)