「トビラコへようこそ!
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お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
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就学支援に関する情報を各方面から仕入れております。
結論は、就学支援は早いうちがいいということです。
仕入れたそばから、自分の頭を整理するうえでも、こちらでお伝えしていきますね。
今回はその1回目。
仕入れた情報、その1
幼稚園のころ、まわりの友達と遊ぶことができずに、先生とだけ遊んでいるのが気になったお母さん。でも保育士さんに「そこまで心配しなくて大丈夫ですよ」と言われたので、支援もなしにそのまま小学校へ。
小学校3年生になって、学校から呼び出されて、教室での娘の様子をみて愕然。席に座ることができずに、となりの教室に入ったり、他の子の頭をいきなりさわったりしていました。問題行動が発覚してすぐに病院で診てもらったところ、くだされた診断はASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)。特別支援学級のある学校へ転校して、落ち着くことができました。(参考資料:『発達教育』2020.10号 私の子育て日記より)
幼稚園の保育士さんが「大丈夫」と言ってしまったのがとても惜しまれる例です。
就学支援をされて、最初から特別支援級にすすんでいたら、おそらくこの女の子はつらい思いをせずにすんだと思うんですよね。通常級では自己肯定感が下がるほどつらかったようです。
支援級だとのびのびできる子が、通常級にいくと、よほど力のある担任でないかぎり、とても苦労します。だって、45分じっと座っていることが難しいのに、それをさせられるんです。それだけでも女の子は苦痛だったことでしょう。
このお母さんは、お子さんが幼稚園のころから、なんとなく「グレーゾーン」かもしれないと感じていたようです。だから診断されても驚かなかったし、だからこそ保育士さんに「大丈夫でしょうか?」と聞いたわけです。
親の「なんか、違う」という直感はあたることが多いように思います。まわりから「心配しすぎよ」といわれたとしても、気になるなら専門家に診てもらうべきだと私は思います。
まわりの人は、波風立てないようにするし、相手の心配をその場だけでもやわらげてあげようという無責任な思いやりで接しがちです。
専門家でない人の「心配しすぎ」「大丈夫」の根拠はありません。それよりは「そんなに心配だったら、診てもらったほうがいいよ」と言ってくれる人が、本当に相手を思ってくれている人だし、一緒に心配してくれている人なんです。
弟は軽度の知的障害であり、発達障害の特性も色濃くもっています。母は、弟が小さい頃から「なんか変だ」と思っていたそうです。でも相談する相手もなく、当時は、就学支援どころか発達支援もない時代です。支援がないまま学校に入って、親子ともに大変な思いをしました。私も悔しい思いをしました。だからこそ、就学支援の大切さをお伝えしていきたいんですよね。
余談ですが、知的障害が軽度だから大したことないだろう思っている人もいるようですが、誤解です。これはこれで、大変です。この話もどこかでしたいと思っていますが、まだうまく伝えられる自信がないのであたためておきます。
トビラコ店主
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
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