「トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
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集団だとできないことが、ひとりだと自分のペースだからできる、ということはよくあります。
発達の特性がある子の場合は、とくにそうですよね。療育って、そのためにあるのではないかと思うほどです。
なので、療育の施設を選ぶときには、わが子に無理をさせないか、わが子の「できる」を増やしてくれるかどうかは、大きなポイントになるんじゃないでしょうか。
療育施設をときどき見学させていただくことがあります。
支援員さん2人と子ども2人で、跳び箱や平均台を楽しそうにやっている姿を見ていると、この子たちは園ではこんなに楽しそうにはできていないんじゃないかなと思ったりします。支援員さんが子どもの様子をみながら、子どものペースにあわせているからのびのびとしていられるんですよね。
同じような話をもうひとつ。
プレーパークという子どもが自由に遊べる公園(といっても、お仕着せのブランコや滑り台はない)のプレーリーダー(子どもを見守る役の人)たちの前職が幼稚園の先生だったり、保育士さんだったりすることは少なくないようです。そのなかのひとりに聞いた話です。幼稚園を辞めた理由について次のように話してくれました。
「お遊戯でも体操でも全員を同じペースでさせるでしょ。子どもたちはいつも時間に追われて、次々にこなしていかなくてはならないんです。ほんとうにそれでいいのかなと思いました」
6年くらい前に聞いた話です。おそらく、その子どもたちのなかには発達の特性をもった子たちもいたでしょう。「みんなについていけない子」という目で見られていたかもしれません。最近は、園でも発達支援に力をいれているところもあるので、事情は違ってきてはいると思いますが。
環境や状況が変われば子どもも変わるということで思い出すのは、ある小学校の通級指導室(通級)の先生の話です。
通級というのは、普段は通常学級に在籍している発達の特性のある子が、週に1回くらい、その子の苦手とすることを補ってくれる教室です。話を聞いた通級の先生の教室には、算数が苦手な子たちが通っています。先生は子どもの特性にあわせてとても上手に教えるので、子どもたちは算数の成績が上がってみんなイキイキとしていました。わからないことはわからないと言うし、わかったら、我さきに手をあげていました。でも、先生がいうには、「あの子たちはね、自分の教室に戻ると、こうして(膝に手を置いてうつむいて)隅っこでじっとしているの」
にわかには信じられませんでした。そのときに、私はまだ子育て雑誌の編集者。環境や状況が変わると、どんな子も水を得た魚のようにイキイキするということ貴重な場面に立ち会っていたのでした。
トビラコ店主
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)