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2020.11.08

「トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。

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生活こそ療育。こう話すベテラン保育士さんの話を聞く機会がありました。
 
いろいろと眼からウロコでした。
 
たとえば療育のプログラムで、手先の訓練として洗濯ばさみがよく使われます。厚紙のライオンの顔の周りに黄色い洗濯ばさみをぐるりとはさんでたてがみをつくったり(ひまわりの花びらの場合もあり)。
 
「でもね、それだったら、洗濯物干した方がいいんじゃないの。うちは子どもが5歳のときから洗濯物を干してたたむお手伝いをさせていたわ」とのこと。
 

 
5歳の子の身長にあわせて干す位置を低くしていたそうです。
 

園でも子どもが自主的に動けることを大切にしていました。発達系であってもなくても、です。
 
折り紙の時間。たいていは、折り紙が引き出しにサイズ別に入っていたりしますよね。そこから、子どもたちは折り紙をとって(もしかしたら保育士さんがとってあげたりするところもあるのかな)、各自折ったり、切ったりします。
でも、ベテラン保育士さんは違います。
 
ひとつの箱に、大中小のさまざまな折り紙やハサミやのりを入れておき、そこから子どもが必要なものを選んで、自分の椅子や机に持っていくようにしているのです。
 

 
これから作ろうとしているものにあわせたサイズの折り紙を自分で選ぶ、ハサミなど必要なものを考えても子どもが選ぶといったことをやるわけです。しかも、その大きな箱は、あえて床置きです。子どもが箱にぶつからないように気をつけられるようになるためです。
 
すべてがお膳立てされた完璧な環境では、子どもは学ぶことができないということなんですね。つまり、子どもが「学べる環境」というのは、お膳立てされた環境ではないということを、その保育さんは教えてくれました。そして、もっとも大事なことは、子どもをよく見ることだとのこと。
 
「だから、ハウツー本に頼っちゃダメなの。ハウツー本の通りにやってできないと、この子には無理なんて決めつけてしまう人がいるけど、そうじゃない。できないなら、なぜできないのか。どうしたらできるようになるのか。それは子どもによって違うでしょ。そこを考えるのが保育。だから保育はとても奥が深い仕事なの」
 

 
ひとりひとりにあわせて保育を考えるということは、もはや療育です。療育もひとりひとりの特性にあわせるわけですからね。だから「保育はすべて療育であるべき」と話すベテラン保育士さん。その子にあわせた保育(療育)はスマホで「検索」しても見つからないという言葉が、ずしりと重く響きました。
 
 
 

トビラコ店主

 

 

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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に連載していました。
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トビラコが編集した本

発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)


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