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保育園や幼稚園の2〜3年間と、小学校の6年間は、まったくちがいます。
6年間は長い道のりです。それだけ時間をかけて育っていくわけです。
低学年では、なんだか学校に馴染めなかった子も、中学年、高学年になると慣れてきてぐんと成長したりします。6年間は「長い」のですが、なぜか、入り口のところですごく焦ってしまう親は少なくないです。
言葉は悪いですが、その焦りにつけこんで、2月は「もじ、かず」という文字が踊るドリルが本屋さんに並びます。でも、そんなに焦ることはありません。
ある先生がこんな調査をしました。
入学時点で読み書きが完璧にできた子とできなかった子では、小学校6年生で違いがあるかどうかです。
結論から言うと違いはありませんでした。むしろ、入学時に読み書きが完璧にできた子が小学校高学年から伸び悩んだケースもありました。一方、入学時にそれほど(ほとんど?)読み書きができなかった子が、小学6年生での成績がトップクラスだったというケースもありました。それだけ6年間は長いのです。調査した先生は、トップクラスになった子の成績のことよりも、その子の勉強の仕方に注目しました。
その子は歴史物がとても好きな男の子でした。歴史物のまんがや本をかたっぱしから読んでいたそうです。歴史上の人物の名前を覚えたりもしていたとのこと。歴史オタクです。自分の好きなことから入っていたんですよね。
これは、わかる気がします。図鑑でも、まんがでも、自分の興味のあるところから入っていって学ぶというのは、本来あるべき姿のような気がします。怒られながらいやいや覚えるのだと、すぐにやめたくなります。
好きなことから入るといいですよということで、ときどきおすすめしているのが「電車ドリル」です。
タイトルに「7さいまでに楽しくおぼえる」とあるのがちょっと気になるんですが。何歳まででもいいと思います。電車シリーズには、数や時計をおぼえられるもののあります。
こんなふうな数の覚え方も。電車好きにはたまらないでしょうね。
6年間の入り口のところで、なんとか急ごしらえみたいにして文字の読み書きを覚えたところで、その先のほうがうんと長いです。このことが意外と忘れられがちです。
就学支援を大切に考えている人たちは、目先のことよりも、その子の6年間を見越して就学先を考えてくれます。
トビラコ店主
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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に連載していました。
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)