tobiraco（トビラコ）

2021.01.22

トビラコへようこそ！

～店先で、ちょこっとおしゃべり～

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。

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子どもは、親が言ったことよりも、親がやっていることに影響されますね。
昔の仕事仲間のひとりJさんの息子のTくんは、いま大学生。カメラマンを目指して修行中です。
Jさんと私は、家庭教育の雑誌を編集していたこともあって、当時小学生だったTくんにはさまざまに「実験台」になってもらいました。公文の特集のときは、公文の教室に通ってもらってJさんがルポしたり、漢字学習の特集では漢字のドリルを使ってもらったり、サッカーチームに入ってその様子を撮影させてもらった表紙にしたり。

有名どころの先生の話を聞けたりもしたので、Jさんは、あわやくば息子を名門校に入学させたいという「下心」もあって、計算や漢字を熱心に教えたりもしていたと思います（本人から確認ずみ）。

「でも、（息子が）一番前のめりになったのが写真ということで、灯台下暗しでした」とJさん。

Tくんは、母親がやっている編集やその周辺に興味をそそられていたんですね。母親の友達にはカメラマンが何人もいます。で、先日は、そのうちのひとりのカメラマンから、写真の話をあれこれ聞いていたそうです。

あの、小学生だったTくんが、写真を撮られていたTくんが、こんどは撮る側にまわったんだと、感慨深いものがありました。

親が言ったことよりも、やっていることや環境に影響されて育つという事実、子育て雑誌を10年以上やっていると、わかってきます。それらしいことを言っても、意外と子どもには響かなくても、むしろ親がやっていることや環境を空気のように吸って育ちます。Tくんが、自分でやりたいことをみつけられたのは、親のしていることを見ていたからです。もし、Jさんが仕事をつらそうにしていたら、息子さんは写真には興味をもたなかったかもしれませんよね。

だから、親が幸せそうに生きていることが、すごく大事と思います。