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2021.01.24

トビラコへようこそ!

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。

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障害のある子を持つ親たちの会、いわゆる「親の会」を折りに触れておすすめしています。

その理由を、思いつくままいくつか挙げてみます。

1)ちょっと先輩母の「生きた情報」を得ることができる。

2)専門家の話を気軽に聞けたり、サポートを受けたりできる(ことが多い)。

3)親子の居場所ができる。

4)愚痴を言い合える。

5)自分の悩みを、同じ悩みを持つものとして聞いてもらえる。
  やがて聴くがわにまわり、かつての自分を客観的に見ることができるようになる。

 

少し解説してみます。

1)の「生きた情報」とは、本やインターネットでは得られない情報です。生々しい実例です。
 
ある親の会の理事を務めていた人に聞いた話をご紹介します。
 
自分にあった環境に身を置くことができ、発達障害が目立たなくなった子の話です。その子は、成績が優秀だったこともあって、親は安心してそれまで受けていたサポートをやめてしまいました。しかし、その後、人間関係でさまざまなトラブルを抱えることになったそうです。
 
環境が変われば、それまで目立たなかった特性が目立つようになってしまいます。自分を客観視できない、相手の立場になっての推測ができない。こうした発達障害の特性が気にならなくなったのは、サポートがあり、周囲の理解があったからこそ。親が思っているように「治った」わけではなかったのです。
 
「サポートがあったからうまくいっていた」が、いつの間にか「うまくいっているからサポートはいらない」と判断してしまうのは、よくある例だそうです。
 
その結果、トラブル続きになって、いじめ、引きこもり、家庭内暴力に発展するケースもあるとのこと。こうした実例は、本には収めることが難しく、長年にわたって、多くの子どもの「その後」をみてきた人だから言えることです。
 
うまくいっているところだけ切り取ってしまうと、「環境が大事」という話だけで終わって、その後どうなったのかまではわかりません。
 
「生きた情報」ということでいうと、地域の学校の情報も本やネットで知ることができません。〇〇学校の校長先生はどういう人なのか、〇〇学校は特別支援教育に理解があるのかないのか。通級や特別支援学級に通わせている(いた)親の話も役に立ちます。
 

2)は、ある程度、しっかりした親の会であれば、専門家を呼んで勉強会や講演会をします。そこで専門家の生の声を聞けます。場合によっては質疑応答で直接聞くこともできます。
 
親の会によっては、ある程度の料金(高額ではない)を設定して、定期的に専門家のカウンセリングを受けられるようにしているところもあります。
 
3)以降は、解説は不要かと思います。
 

親の会といっても、いろいろですが、活動をみて、評判を聞いて判断されるといいと思います。いくらいい親の会でも、自分に合わなという場合もありますからね。
 
親の会を選ぶ目安としては、活動実績があって、有益な情報が得られるかどうか、外に向かって情報発信をしているかどうかはポイントになると思います。
 
もうひとつ。自分と反対意見の人がいても受け入れられる気持ちの余裕も必要。親の会に入会の連絡するときには、気持ちに余裕のあるときに。これも、先ほどの親の会の理事を長く務めた人の話です。
 
参考にしていただければ幸いです。
 
親の会に入れば、ときに人間関係の面倒が生じることがあるかもしれません。それが嫌で、本やネットに頼ってしまう人が多いのかなと思います。でも、人とのおつきあいに、面倒がつきものです。面倒を通過し、人との距離も学べるのではないかと思います。いい親の会は、親自身も成長させてくれます。

 
 
 

トビラコ店主

 

 

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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に連載していました。
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発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)


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