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いま、この文章をこれから読もうとしてくださっている方の脳には、さまざまな情報が入ってきています。
でも、その情報は、意識しなくても脳が交通整理してくれているので、文章に集中することができるんです。
ああ、「感覚統合」の話だなと思われた方、その通りです。発達障害とは感覚統合の障害といってもいいくらいに深い関係にあります。
ちょっと解説してみますね。
スマホやパソコンをオンにして、指でこのサイトをクリック。さらに指を動かしてスクロールして、文字を目にする。スクロールしたとき指は画面の感触を得ています。隣の部屋でテレビがついているかもしれません。外では車が走る音、子どもが遊ぶ声がするかもしれません。隣の家でカレーを作っている匂いがしてくるかもしれません。気温が寒いと感じているかもしれません。このように、触覚、聴覚、嗅覚からの情報が脳に絶えず入ってきています。でも、それらが気にならずに、読めているのは、脳に入ってくるさまざまな感覚が交通整理されているからです。
交通整理された結果、文字を読むのに必要な情報だけが優先されているのです。
もし、交通整理がうまくいかなければ、タッチした画面の感触が気になったり、テレビの音をうるさいと感じたり、カレーの匂いのせいで集中できないなどして、頭の中は大混乱。つまり、交通整を理されずに脳の感覚の機能は大渋滞を引き起こしてしまうわけです。
感覚が統合されない状態です。
療育を受けるときには、できれば感覚統合にアプローチできる専門家がいるところがおすすめです。
作業療法士、理学療法士、言語聴覚士。または感覚統合の理論、評価、治療に関して高度な知識を有する人(日本感覚統合学会の認定を終了しているなど)。このような人たちに療育してもらえると安心です。ここまで専門的でなくても、専門家の指導のもとで臨床経験がある人でもいいかもしれませんね。
以上の話は、「感覚統合」の「発見者」ともいえる作業療法士の祖、A・ジーン・エアーズ博士の著書『子どもの隠れたすまずきを理解する 感覚統合の発達と支援』(A・ジーン・エアーズ著 岩永竜一郎監訳 古賀祥子訳 金子書房)を参考にしています。
わかりやすくて、とてもいい本です。主に専門家に向けていますが、保護者にできることとして1章さいています。例えば、「子どもの神経を混乱させるような状況から遠ざける」というようなことです。これについて、書き出すと長くなってしまうので、また折に触れてお伝えしますね。
本は、ちょっとお高い(4,300円+税)ので、積極的におすすめしづらいのですが、よかったらどうぞ。内容はとても素晴らしいです。
トビラコ店主
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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に連載していました。
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)