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お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
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専門家向けの本のなかには、保護者にもおすすめしたいというものがいくつかあります。
『子ども理解からはじめる 感覚統合遊び 保育者と作業療法士のコラボレーション』(加藤寿宏監修 高畑脩平・萩原広道・田中桂子・大久保めぐみ編著 クリエイツかもがわ)が、まさにそれ。
「感覚統合」というのは、字面だけみると難しそうに思えるかもしれませんが、五感+触覚+バランス感覚(くわしくは、固有受容覚、前庭覚といいます)をうまく脳で調整することです。文字通り、感覚の統合です。発達系の子は、たいてい、この統合がうまくいかないようです。つまり、脳のなかに入り込んでくる感覚の交通整理がうまくいかないわけです。このため、生活する上で、あるいは友達と遊ぶ上で、やりにくさや、トラブルを抱えてしまいます。
感覚統合の不具合を意識しながら、交通整理が少しでもうまくいくように考えてくれるのが作業療法士の先生たち。この本では、さまざまな遊びを中心に生活面での留意することなどを保育士さんに解説しています。
感覚統合がうまくいかずに困っている子。親だって知りたいですよね。家庭での生活にもすごく役立つと思います。この本のいいところは、とてもわかりやすくて、何をしたらいいのかがイラストや写真を使って解説してくれています。
で、うまくいかないといっても、原因もいろいろなので、あらわれ方もいろいろ。以下の10タイプに分類してそれぞれの対応をアドバイス。これこそが、きっとみんなが知りたかったことだと思います。
<感覚の調整に関するトラブル>
1)マイペースなぼんやりタイプ(定反応)
2)刺激を欲するガンガンタイプ(感覚探求)
3)不安になりやすいビクビクタイプ(感覚過敏)
4)ストレスが鈍りやすいイライラタイプ(感覚回避)
<感覚の識別・フィルターに関するトラブル>
5)違いに気づきにくい わかんないタイプ(識別・フィルターの問題)
<感覚に起因する姿勢・運動のトラブル>
6)姿勢をたもてないぐにゃぐにゃタイプ(姿勢の問題)
7)身体の動きがおぼつかない キゴチナイタイプ(ボディーイメージの問題)
8)手先が不器用なブキッショタイプ(微細運動の問題)
9)両手動作が不器用な両手ブキッチョタイプ(両手の協調動作の問題)
10)動きを目で追えない どこいったタイプ(眼球運動の問題)
うちの子、当てはまる、と思ったら、この本を手にしてみてはいかがでしょうか。
トビラコ店主
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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に連載していました。
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)