~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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宿題の答えが間違っていたら「×」ではなくて、青で「○」をつけるのがいい、と年長の仕事仲間に教えてもらったことがありました。
子育て雑誌の編集者時代のことです。
「×」は否定することなので、嫌がる子がいるというその人の言葉に、内心反発を覚えました。「×」をつけないと、自分の間違えに気づけないのではないかしら、と思ったのでした。
浅はかでした。
発達障害の問題に早くから取り組み、記事にしていたその年長者は、「×」は否定することであり、発達障害の子には避けるべきということを、専門医から聞いて知っていたのです。10年以上前の話です。その専門医は、今では厚労省で発達障害関連の提言をする立場の人になりました。
先日、お目にかかった児童精神科医のM先生によると、とくにADHDの子にしてはいけないことのひとつが「否定」だそうです。否定は、ASDの子にもしてはいけないという先生もいますね。
「これをしたらダメ」と否定してするのではなく、ほめる。どんな小さなことも「ほめられる」というご褒美があることで「それはいいこと」として覚えられるそうです。朝起きたときに「ひとりでおきられたね」。帰宅して手を洗ったら「言われなくても、手を洗えるようになったね」というように。習慣にしてほしいことはほめて「いいこと」と覚えるようにするといいそうです。
ただ、宿題の「×」はどうしたらいいのでしょうか?
おそらく「おしい!」というのがいいんだろうなと思います。否定はしていません。「がんばり」を認めています。ある作業療法士さんの話によると「おしい」は、失敗した自分を立て直す、とても良い言葉なんだそうです。これを自分でいえるようになるといいですよね。もし、何かうまくいかないときは「おしい!」と言ってあげても良いのかもしれませんよ。
トビラコ店主
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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に連載していました。
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)