発達が気がかりというときには、早くに丁寧な配慮や支援をすることで、その子が安心して過ごせます。その子のいいところも伸ばすことができます。
トビラコへ、ようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
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発達障害の大人が振り返る子ども時代の話は、興味深く、聞いて深く納得することが多いです。
愛読している『発達教育』の3月号の特集は、「当事者が語る自分史 各ライフステージで感じてきたこと」。まさに、深く納得することだらけです。
特集では、自閉症(当時の呼び名、今は自閉症スペクトラム障害)の女性が、ご自分の幼少期から成人期以降までを手記として綴っています。この女性は、言語聴覚士の資格をもちながら支援活動をしている方です。ご自身の幼少期を客観的に見ることができ、職業柄、目の精度が高いことで、ここまで分析できるのだと思います。
多くの自閉症スベクトラム症の子(人)がそうであるように、彼女も感覚過敏の持ち主でした。感覚過敏は、じつは言語の習得の障壁にも影響を及ぼしていることを、女性の手記で初めて知りました。
さまざまな音の中から、人の声だけを聞き取ることが難しかったからだそうです。なるほど、言葉が出るのが遅い子のなかには、おそらく聴覚過敏の子が、かなりいるのではないでしょうか。
感覚過敏だと、自分の感覚を処理することが精一杯で、心地よい感覚には、めったに出会えないそうです。だから、稀に出会う「心地よい感覚」は、追求してくなるとか。同じ服ばかり着たがるのは、その服がその子にとって唯一着心地が良いからなのかもしれません。それが、人には「こだわり」として他の人の目には映るのでしょう。他にもたくさんの「そういうことだったのか」が記されています。
その子がそうするのには、必ず理由があります。言語化できないだけなんですよね。発達障害の大人が、ふりかえって話してくれることが、発達障害の子を理解する、大きな助けになります。発達障害の大人がご自身のことを書く本は山ほどでています。「子ども時代に感じてきたこと」だけに絞った本も、そろそろ出てきてもいいんじゃないでしょうかね。それとも、あるのかしらん。探してみて、あれば、ご紹介しますね。
トビラコ店主
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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に連載していました。
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)