トビラコへ、ようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
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昨日、お話を伺った幼稚園の園長先生の話がとても素晴らしく、こちらでもご紹介します。
その園には、車椅子を使っている肢体不自由の子どももいます。運動会のときには、他の子と同じようにかけっこはできません。でも、足を使ったかけっこはできなくても、上半身は使えます。腕の力で前に進むことができます。
そこで、先生方はマットを並べて道を作り、マットの上を匍匐前進(ほふくぜんしん)で、腕を使って「走る」ことができるようにしました。
「車椅子に座って応援」という形で「参加」させることもできたかもしれません。でもそれをせずに、その子なりの仕方で、ゴールまで走れるようにした先生方の志の高さに胸打たれました。
この姿をみて、「あの子だけ特別扱いでずるい」という子や保護者がいるでしょうか。もちろん「特別扱い」です。特別扱いがあるから、その子は運動に参加できました。
この姿をみて、子どもたちはさまざまなことを学ぶでしょう。そして、「インクルーシブ教育」などという言葉を使わなくても、だれも排除しない社会を、先生方は子どもたちに身を持って見せているんですよね。
この話を聞いて、向田邦子のエッセイを思い出しました。
運動会の話です。
みんなに1周遅れで走っている、脚が不自由な子のところに駆け出した先生が、その子の肩を抱いて二人三脚のようにして一緒にゴールした話です。
その先生は、普段は、小言が多くて、口煩(うるさ)くて、掃除のチェックをしたりして、みんなに煙たがられていた年配の女性です。
いま、手元に本がなくてうろ覚えですが、「ふだんは、口小言の多い先生が、思わず駆け出した〜」というようなことを書いていたと思います。とても感動的な場面です。
「インクルーシブ」などという言葉のない時代でした。でも、「この子にゴールまで走ってほしい」という気持ち。先ほどの園の先生方と同じだったのだと思います。
トビラコ店主
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)